5.0
二回鑑賞
展示替えがあるので前後期二回行きました
なんといっても朝顔図の大きさ
こちらにせまってくるような迫力を感じました
よく見ると花の青、葉の緑が微妙に描き分けてあり
それもあって動きが感じられるのかもしれません
装丁も込みの絵や扇子の裏表に描かれたものなど
センスや工夫が秀逸でした
二回行って正解でした
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 300 の美術館・博物館と 852 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
鈴木其一(すずききいつ・1796~1858)は、琳派様式を江戸で再興した酒井抱一(さかいほういつ・1761~1828)の最も優れた弟子として知られます。その画風は琳派の華麗な伝統を継承しながらも、鮮やかな色彩対比や、ゆたかなデザイン性など、現代にも通じる斬新さにあふれており、近年、とくに注目を集めている存在です。
江戸時代初期の京都で俵屋宗達(たわらやそうたつ・17世紀前期に活躍)が創始した琳派は、尾形光琳(1658~1716)により、さまざまな流派が活躍した江戸時代絵画の中でも最も華麗な装飾様式として確立されました。光琳が活躍した時期の約100年後に、江戸の地で琳派の再興を図ったのが酒井抱一です。抱一は京都の琳派様式からさらに写実的で洗練された画風を描くようになり、その新様式はのちに、京都に対して「江戸琳派」と呼ばれています。
そのような江戸琳派の祖・抱一の一番弟子が其一です。其一は寛政8年(1796)、江戸中橋に誕生しました。文化10年(1813)、数え年18歳で抱一に入門。4年後に兄弟子で姫路藩酒井家家臣の鈴木蠣潭(れいたん 1792-1817)の急死を受け、養子に入り鈴木家の家督を継ぎました。
文政11年(1828)、其一33歳の時に抱一が没して以降は、一門の中でも圧倒的な存在感を示し、その作風は次第に師風を超え、幕末期にかけて大きく変容を遂げます。とくに30代半ばから40代半ばにかけてはダイナミックな構成や明快な色彩を多用し、新たな其一様式が築かれました。さらに晩年にはより挑戦的で自由な作風を開き、近代を予告するような清新な作品も少なくありません。
このように、抱一の実質的な後継者としての自負、光琳に連なる琳派画家としての誇り、さらに酒井家家臣という立場が上質で機智に富む画風を育み、多くの其一画が大名家や豪商の厚い支持を得ました。
本展では抱一画風を習得する門弟時代、躍動感溢れる作風を次々と手掛けた壮年期、息子・守一(しゅいつ)に家督を譲った晩年と、其一の生涯と画風の変遷を丁寧に追います。
また其一は多くの弟子を育成して江戸琳派の存続に大きく貢献しており、近代まで続くその系譜も辿ります。まさに「江戸琳派の旗手」として目覚ましい活躍をみせた其一。広く知られた其一の名品や新出作品など、国内外からかつてない規模で作品が一堂に揃うこの展覧会は、江戸の画壇を豊かに彩った其一画の魅力とその展開が存分に堪能できる展覧会です。
会期 |
2016年9月10日(土)~2016年10月30日(日)
|
---|---|
会場 | サントリー美術館 Google Map |
住所 | 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
火曜日 |
観覧料 | 一般 1,300円 大学・高校生 1,000円 中学生以下 無料
|
TEL | 03-3479-8600 |
URL | https://www.suntory.co.jp/sma/ |
5.0
展示替えがあるので前後期二回行きました
なんといっても朝顔図の大きさ
こちらにせまってくるような迫力を感じました
よく見ると花の青、葉の緑が微妙に描き分けてあり
それもあって動きが感じられるのかもしれません
装丁も込みの絵や扇子の裏表に描かれたものなど
センスや工夫が秀逸でした
二回行って正解でした
5.0
其一単独の名を冠した展覧会ということで、ひさびさに前売券を買い、開催を待っていました。
「江戸琳派の旗手」のサブタイトルどおり、作品の存在感は圧倒的かつ斬新で、どれを見ても興奮させられ、何度も見返したくなります。
5.0
これまであまりよく知らなかった鈴木其一。細やかで線が美しく、花鳥を題材にしたすてきな絵が多かったです。そして代表作「朝顔図屏風」は構図がダイナミックで、印象的な青と緑が金地に映えた素晴らしい作品です。ひきこまれるような感じがしてしばらく見入ってしまいました。
5.0
あまり今までに見たことのないような鈴木其一の作品もたくさんあり、じっくりみると細かいところもすばらしいです。
表装まで細部に亘って細かく描かれていたりするので単眼鏡必須かもしれません。
チラシにあった朝顔、圧巻でした!!
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都港区で開催中の展覧会