この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
第二次世界大戦終戦のとき、26歳だったいわさきちひろ。戦後、懸命に自分の生き方を模索していた時期に、ちひろは多くの自画像を描いています。本展では、終戦直後から1950年代半ばまでに描かれた24点の自画像を初めて一堂に展示します。
また、ちひろ自身の投影ともいえる後年の少女像や母親像、自伝的絵本『わたしのえほん』なども展示し、その絵に映し出される彼女の生き方や想いに迫ります。
◆戦後の自画像群
ちひろが特に多くの自画像を描いたのは、戦後、画家を志して疎開先の信州から単身上京した1946年、47年にかけてです。鉛筆やコンテの荒々しいタッチで描かれた自画像には、あらたな自分に生まれ変わろうとする気概が感じられます。愛する人に出会い、結婚してから、自画像は次第に穏やかな表現へと変化していきます。ちひろにとって、自画像は迷いながらも懸命に生きる自己の記録であったのでしょう。
◆絵のなかのちひろ―少女像、母子像
母親となってからは、息子のスケッチが増えるのに伴い、自画像は次第に少なくなっていきました。しかし、50歳に近くなったころから、子どものころの自身を投影したような少女像が描かれるようになっていきます。「子どもを描いていると、自分の小さいときのことを自分で描いているという感じがします」と、ちひろは語っていました。
一方で、絵のなかの母親の姿にちひろ自身が重なる作品もあります。子どもを愛情で包み、守ろうとする母の姿はちひろの生き方や願いを象徴しています。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2016年5月25日(水)~2016年8月7日(日)
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会場 | ちひろ美術館・東京 Google Map |
住所 | 東京都練馬区下石神井4-7-2 |
時間 |
10:00~17:00
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休館日 |
月曜日 祝休日は開館、翌平日休館。 ※8/1(月)は開館します |
観覧料 | 大人800円 高校生以下無料
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TEL | 03-3995-0612 テレフォンガイド 03-3995-3001 |
URL | https://chihiro.jp/tokyo/ |
割引券 | https://chihiro.jp/foundation/contact/surveyform/ |
ちひろ美術館・東京の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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