この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
開館から9年目を迎える軽井沢現代美術館では、一貫して「海を渡った画家たち」をコンセプトに、作品を収集・展示を行っています。
めざましいテクノロジーの進歩で、日本と海外との隔たりを、昨今ではあまり意識しなくなりましたが、欧米にて気鋭のアートが次々に胎動しはじめた20世紀初頭においては、日本人にとって、生まれ育った島国を離れ、ひとり異国の地へ降り立つことは、そう容易なことではありませんでした。
文化や言語などのさまざまな障壁を乗り越え、世界で巻き起こる新しい様式を吸収しようと立ち上がる芸術家の中でも、今年は、とくに女性に焦点を当て、約40点の絵画・立体作品が紹介されます。
日本現代アートのアイコンとして、いまも精力的に創作を続ける世界的アーティスト草間彌生や、1960年代に発展した「フルクサス」を活動の出発点とし、今日の現代社会に強い影響力を持つオノ・ヨーコ。
近年、世界的に再評価の気運が高まっている戦後の前衛美術運動「具体美術協会」に参加した田中敦子、名坂有子、山崎つる子や、「実験工房」のメンバーとして重要な歴史の一頁を刻んだ福島秀子、そして福島と深い親交でしばしば語られる榎本和子の作品からは、ほとばしる情熱が感じられます。
また、繊細な抽象彫刻で知られる宮脇愛子や少女や動植物をモチーフに内面世界を静謐に描く南桂子の作品も展示されます。さらに、各国のアートフェアで積極的に発表を続けるロッカクアヤコの作品は、今回大作とともに映像も紹介されます。
美術の世界では少数派とされる女性アーティストたちが、果敢に挑んだ創作の数々は、異国文化やジェンダーなどのあらゆるメッセージを、わたしたちに語りかけてくれることでしょう。
◆ 出展作家
榎本和子、オノ・ヨーコ、草間彌生、田中敦子、名坂有子、福島秀子、南桂子、宮脇愛子、山崎つる子、ロッカクアヤコ(五十音順) 他
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2016年4月28日(木)~2016年11月23日(水・祝) |
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会場 | 軽井沢現代美術館 Google Map |
住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2052-2 |
時間 |
10:00~17:00
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休館日 |
火曜日 水曜日 (GW、祝日・夏期は無休) ※11月下旬~4月中旬は冬期休館 |
観覧料 | 大人 1,000円 65歳以上・大高生 800円 中小生 500円 未就学児 無料 |
TEL | 0267-31-5141 |
URL | http://moca-karuizawa.jp/ |
軽井沢現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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