この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
メスキータの日本初回顧展を開催します。サミュエル・イェスルン・デ・メスキータ(1868~1944)は、19世紀末から20世紀初頭のオランダで活躍した画家、版画家、デザイナーです。
大胆に単純化された白と黒の画面を特徴とし、見る者に強い印象を残します。知的に構成された木版画をつくる一方で、メスキータは幻想性に満ちたドローイングを描き続けました。その表現はシュルレアリスムにおけるオートマティスム(自動記述)の先駆けともいわれます。
ユダヤ人だったメスキータは1944年1月31日の夜に家族とともに家から連れ去られ、ほどなくしてアウシュヴィッツ強制収容所で生涯を閉じました。メスキータの教え子のなかに、だまし絵や数学的なパターンの版画で名高いM.C.エッシャーがいます。メスキータが連行されたことを知ったエッシャーは、敬愛する師の作品200点ほどをアトリエからひそかに持ち帰り、戦争中も守り抜きました。
ほかにもメスキータの息子の友人らが作品の継承に務めました。メスキータの名前と作品が今日まで残ったのは、そうした人々の努力があったからです。この展覧会は、メスキータの日本における初めての回顧展です。悲劇にも負けずに残された作品の魅力に触れる絶好の機会です。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2020年7月5日(日)~2020年8月30日(日)
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会場 |
宇都宮美術館
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住所 | 栃木県宇都宮市長岡町1077 |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 祝日の翌日、8月11日(火) ※ただし、7月24日(金・祝)・25日(土)、 8月10日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 1,000円(800円) 大学生・高校生 800円(640円) 中学生・小学生 600円(480円)
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TEL | 028-643-0100 |
URL | http://u-moa.jp |
宇都宮美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

《ヤープ・イェスルン・デ・メスキータの肖像》1922年 木版 Photo: J&M Zweerts 個人蔵

《ワシミミズク》1915年 木版 Photo: J&M Zweerts 個人蔵

『ウェンディンゲン』表紙 1931年 Photo: Martin Wissen Photography, Borken, Germany 個人蔵