5.0
素材が異なる多様な作品
油彩画、彫刻、ガラス、陶、日本画、テキスタイルと、素材が全く異なる作品が展示室毎に次々と現れる。広いスペースを活用した大型作品が多く見応えがあり、様々な世界が広がる変化が楽しめた。より「素材」を感じ、そこから生まれる作品の多様性や独創性、可能性が素晴らしい。どの作品も心に残るものだったが、特に陶の塩谷良太さんの作品がよかった。日本・イタリアとで分割して同時展示という、作品《ひとてま》は、握手を形にしていたりで、このコロナ渦でも興味深いものがあった。なかなか美術展に足を運べない年でもあったので、デジタルやバーチャルではない、リアルな作品に出会えた展覧会。