この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
小さなひとが立ち、水が落ちるところに大地が広がり、糸やリボンが揺れるときに風が生まれ、ビーズやガラスが光をまねき入れる――内藤礼は、空間と対話しながら自然のエレメントや繊細なモチーフを組み合わせ、またカンヴァス上に淡い色彩を重ねることで、根源的な生の光景を出現させてきました。
このたびの個展では、『「人(わたし)が作る」を超えること』を問い続けてきた作家が、はじめて「創造」と向き合います。
それは人が自らを主体であると認め、人になろうとする行為だと作家はいいます。人と自然、わたしとあなた、生と死、内と外、そして人と作品のあいだに生じる移し、写し、映し、遷し。「うつしあう」両者のあいだに顕われる生気、慈悲、それらとの一体感のうちに、生へと向かおうとする「創造」の瞬間が見出されるのです。
会場となるのは、大小さまざまな展示室や光庭、それをつなぐ通路によって構成される空間。日中は天候や時間によって変化する自然光がその空間を満たし、夕刻になると明かりが灯ります。
そこにはどんなにささやかであっても作家の手による創造があり、それを見て、感じる人の創造と共鳴することによって、ひとりひとりの認識が解放されてゆきます。
訪れる人は、通路と展示室、生の内と外を行き来し、見ることと見られることを繰り返しながら、生のヴィジョンをつかんでゆくことになるでしょう。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2020年5月2日(土)~2020年8月23日(日)
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会場 | 金沢21世紀美術館 Google Map |
住所 | 石川県金沢市広坂1-2-1 |
時間 |
10:00~18:00
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休館日 |
月曜日 5月7日(木)、8月11日(火) ※ただし5月4日、8月10日は開場 |
観覧料 | 一般 1,600円(2,000円) 大学生 1,100円(1,400円) 小中高生 600円(700円) 65歳以上の方 1,600円(1,600円) |
TEL | 076-220-2800 |
URL | https://www.kanazawa21.jp/ |
金沢21世紀美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆ アーティスト・トーク
登壇:内藤礼、島敦彦(金沢21世紀美術館 館長)、横山由季子(本展担当キュレーター)
日時:2020年6月28日(日)
14:00~15:30(開場13:30)
会場:レクチャーホール
定員:80名(先着順・事前申込み不要)
参加費:無料
※手話通訳・要約筆記あり
※都合によりプログラムの内容を変更する場合があります
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