この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
原美術館では、2014年秋の「開館35周年記念 原美術館コレクション展」以来となる、全館を使ったコレクション展示が開催されます。
【出品作家】
―現代美術、あります―
1979年の創立以来収集してきたコレクションは、国内外の多彩な現代アーティストの絵画・彫刻・写真・映像作品など、現在約1,000点にのぼります。その中から、横尾忠則、加藤泉、クリスト&ジャンヌ=クロード、ウィリアム ケントリッジをはじめとする絵画・彫刻・ドローイング・映像作品を展示します。今回は、中国を代表するアーティストであると同時に、積極的な社会活動でも知られる艾未未(アイ ウェイウェイ)の貴重な初期作品や、日本から帰化してブラジル美術界の巨匠となり、昨年惜しくも亡くなったトミエ オオタケ(大竹富江)の絵画も展示する予定です。
【原美術館の特徴】
―うち(美術館)は、うち(家)でした―
当館は、もともと個人邸宅として1938年に建てられたもので、西洋モダニスム建築を取り入れ、中庭を包みこむように緩やかな円弧を描いた空間デザインが特徴的です。同年、東京国立博物館の現・本館がオープンしましたが(当時の名称は東京帝室博物館復興本館)、どちらも同じ渡辺仁(1887-1973)が設計しました。1930年代の欧風邸宅を美術館として再生した例としては、東京都庭園美術館と並ぶものです。《でっかい》美術館もすばらしいですが、住まいとしてのボリュームと歳月を重ねてきた空間での美術鑑賞はまた一味違います。原美術館では、この空間と作品との対話を大切にした展示構成を心がけてきました。作品と同時に、美術を鑑賞体験する《場》そのものも味わっていただければと思います。
【空間を活かした常設作品群】
―《隅っこ》も、お見逃し無く―
邸宅であった頃は居間や寝室は企画ごとに展示を入れ替えるギャラリーに変わった一方、浴室や洗面所などのユーティリティースペースは、アーティストに依頼して《ちっちゃい》ながらもユニークな常設展示作品に生まれ変わっています。森村泰昌、奈良美智、宮島達男、須田悦弘、鈴木康広、ジャン=ピエール レイノー。見落としてしまうかもしれない《隅っこ》や《端っこ》に、建物と一体になったユニークな作品がさりげなく存在しています。開館日にはいつでもご覧になれますが、ここでしかご覧になれない作品です。さらに、建物の中だけでなく、敷地内の庭にも、野外の常設作品が点在しています。李禹煥、杉本博司、三島喜美代、アドリアナ ヴァレジョン、等々。
◆会期中イベントのご紹介
2016年6月3日(金)、4日(土)
加藤訓子コンサート「ライヒ~ペルトの世界」
詳細はこちらから
世界的なパーカッショニスト、加藤訓子(かとう・くにこ)を迎え、ミニマルミュージックの二大巨匠、スティーブ・ライヒ(米国・1936年-)、アルヴォ・ペルト(エストニア ・1935年-)の豊かな音楽の世界を紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2016年5月28日(土)~2016年8月21日(日)
2021年1月11日をもって閉館となりました
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会場 | 原美術館 Google Map |
住所 | 東京都品川区北品川4-7-25 |
時間 |
11:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ※(祝日にあたる7月18日は開館)、7月19日 |
観覧料 | 一般 1,100円 大高生 700円 小中生 500円
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TEL | 03-3445-0651 |
URL | http://www.haramuseum.or.jp/ |
原美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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