この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
50歳のときに絵本画家としてデビューを果たした赤羽末吉(1910-1990)は、モンゴルの雄大な風景を描いた『スーホの白い馬』などで知られています。
赤羽は22歳で満洲(中国東北部)へ渡ると、仕事の傍ら土俗人形の蒐集や影絵人形芝居を研究し、日本画家としても活躍。同時に満洲画壇における気鋭の論客でもありました。1943年、取材旅行で訪れた内蒙古(現・内モンゴル自治区)の壮大な風景に感動した赤羽は、そこで目にしたものを大量の写真やスケッチに収め、引揚げ時に命がけで持ち帰ります。
これらの資料をもとに描かれた『スーホの白い馬』は、出版から半世紀がたった今なお日本中の子どもたちに読み継がれています。その後も満洲時代に培った経験をもとに、日本やモンゴル、中国の少数民族の民話を数多く手がけ、80歳で亡くなるまでの間に約80冊もの絵本を発表しました。
本展では内蒙古取材時の写真やスケッチ、資料などから『スーホの白い馬』誕生の軌跡を探るとともに、ちひろ美術館所蔵の絵本原画やデビュー以前に描かれた作品約300点をとおして、赤羽の画業の全体像をご紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2020年10月3日(土)~2020年11月29日(日)
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会場 |
静岡市美術館
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住所 | 静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3階 |
時間 |
10:00~19:00
(最終入場時間 18:30)
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休館日 |
月曜日 11月24日(火) ※ただし11月23日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大高生・70歳以上 800円(600円) 中学生以下 無料
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TEL | 054-273-1515(代表) |
URL | https://shizubi.jp/ |
静岡市美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

赤羽末吉《スーホの白い馬》(福音館書店)表紙 1967年 ちひろ美術館

赤羽末吉《スーホの白い馬》(福音館書店)より 1967年 ちひろ美術館

赤羽末吉 「内蒙古の青年」 1943年 ちひろ美術館

内蒙古 [貝子廟] 1943年 撮影:赤羽末吉 一般財団法人日本カメラ財団

内蒙古 [阿巴嘎(アパガ)大王府] 1943年 撮影:赤羽末吉 一般財団法人日本カメラ財団

赤羽末吉《かさじぞう》(福音館書店)表紙 1960年 ちひろ美術館

赤羽末吉《ももたろう》(福音館書店)表紙 1965年 ちひろ美術館

赤羽末吉《だいくとおにろく》(福音館書店)より 1962年 ちひろ美術館

赤羽末吉 自宅アトリエにて 1983年