この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
よく知られている通り、日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961)は、朝鮮時代に作られた染付秋草文面取壺(瓢形瓶部分)を直に観て今までにない深い感動を得ました。柳はそれを契機に、自らが観た本質と等価の造形を蒐め、その証拠を日本民藝館において提示していきます。
不思議なことにそれらは、時代や産地、手法、用途などが異なりながら同一の美しさで通底していました。柳はその美しさを「不二の美」「無上の美」「美醜なき美」などと呼び、「美の標準」として広く真価を問い続けていったのです。本展は、原始の息吹を伝える上代の芸術、南北朝や室町時代に描かれた中世絵画、朝鮮時代や江戸時代に生まれた日常の器など、同じ美の源泉から多種多様な姿で顕れた「美の標準」を展観します。
柳は初期の茶人達が見立てた井戸茶碗について、「『井戸』は朝鮮の作というより、茶人たちの直観の創作であった」(「禅美に就いて」、1958年)と述べています。同じ視点に立てば、柳が発見した「美の標準」に適う作物も、柳の創作と呼ぶことができるのではないでしょうか。柳の問いかけは今も終わらずに続いているのです。
さらに今回は、かつて『民藝』第195号(日本民藝協会、1969年3月)で特集された、同種の中でも古例として知られる名品「伊勢参詣曼荼羅」(小田原文化財団蔵)なども併せて特別展示します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2022年1月10日(月・祝)~2022年3月20日(日) |
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会場 | 日本民藝館 Google Map |
住所 | 東京都目黒区駒場4-3-33 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 祝日の場合は開館し、翌日休館 |
観覧料 | 一般 1,200円 大高生 700円 中小生 200円 |
TEL | 03-3467-4527 |
URL | https://mingeikan.or.jp/ |
日本民藝館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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