4.0
展示の仕方が斜め上をいく面白さ
江戸期の見世物小屋などで人々の目を愉しませた見立て飾りの趣向のスピリットが、現代でも魅力あるものであるのを感じさせる富田菜摘さんの作品は、造形感覚と元の形を適材適所で活かす繊細があります。展示もヤマザキマザック美術館所蔵のローランサンとアール・ヌーヴォー期の椅子に乗る富田作品の配置(一枚目のシャンデリアも貴重)やガレ作品の取り合わせを是非みてほしい! この展覧会に合わせて作られた作品も展示されています。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 300 の美術館・博物館と 853 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
富田菜摘(とみたなつみ 1986- 東京都出身 多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業)は国内外で活躍する立体造形作家です。
お菓子や飲料の缶をはじめ、壊れた楽器やゲーム機器、廃棄処分となった給食用の調理器具、工事の表示板など、ありとあらゆる廃材を集め、自由奔放な造形感覚によって組み合わせて、ユーモアあふれる動物を制作しています。ティラノサウルスの「ティラ」、元気いっぱいのチンパンジー「元」、ドードー鳥の「ドド」と「ミド」など、作品には全てユニークな名前がつけられています。
また、富田は古紙を使い、サラリーマン、主婦、女子高生、高齢者など現代に生きる人間たちの姿を少々の風刺と愛情を込めて表現した人物像も制作しています。人物像の表面には彼ら自身を象徴するような新聞や雑誌の記事が貼り付けられており、人間と社会に向ける暖かくも鋭い観察眼が魅力的です。
今回、工作機械メーカーであるヤマザキマザック美術館の母体ヤマザキマザック株式会社の工場で出た金属廃材を提供して富田に制作を依頼した新作、カンムリヅルの「マーサ」も初公開。動物作品と人物像を合わせた70点余りの作品によって、子供から大人まで幅広い年齢層を魅了している富田の創造世界を紹介します。
会期 |
2020年11月13日(金)~2021年3月14日(日)
|
---|---|
会場 | ヤマザキマザック美術館 Google Map |
展示室 | ヤマザキマザック美術館 4階展示室 |
住所 | 愛知県名古屋市東区葵1-19-30 |
時間 |
10:00~17:30
(最終入場時間 17:00)
|
休館日 |
月曜日 月曜日が祝祭日の場合は、翌平日 年末年始(12月28日~1月4日) |
観覧料 | 一般 1,200円(10名以上団体 1,000円) 小中高生 500円 小学生未満 無料
|
TEL | 052-937-3737 |
URL | https://www.mazak-art.com/ |
4.0
江戸期の見世物小屋などで人々の目を愉しませた見立て飾りの趣向のスピリットが、現代でも魅力あるものであるのを感じさせる富田菜摘さんの作品は、造形感覚と元の形を適材適所で活かす繊細があります。展示もヤマザキマザック美術館所蔵のローランサンとアール・ヌーヴォー期の椅子に乗る富田作品の配置(一枚目のシャンデリアも貴重)やガレ作品の取り合わせを是非みてほしい! この展覧会に合わせて作られた作品も展示されています。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
愛知県で開催中の展覧会