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久しぶりの対面
アーティストファイル2009以来待っていた展覧会で十分以上に満足しました。特に”日本花名考 二十四の図案 二十四の読解”の中の”燕三条”が自宅の近くの地名だったので、何となく嬉しかった。
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目黒区美術館では、これまで「線の迷宮〈ラビリンス〉」と題し、線の魅力と可能性に迫る企画を、「細密版画の魅力」展(2002年)、「鉛筆と黒鉛の旋律」展(2007年)とシリーズで展開し、好評を得てきました。
第3回目となる本展では、過去と現代のはざまを独自の視点で捉える画家 齋藤芽生(さいとうめお)の絵画世界と、19世紀植物図鑑の名作《フローラの神殿》を紹介します。
「美術と文学の間で揺れ動いていた若い私にとって、博物学への興味は新鮮なビジョンをもたらした。一枚で独立した絵画ではなく、言葉と複数の絵からなる博物図鑑として、ものごとの体系を表現するアイディアを得たのだ。観察対象は外界の自然物ではなく、「表立って語られることのないひそやかな人生の縮図」だった。」
このように作家が語る、制作初期の《毒花(どくばな)図鑑》や《日本花色考》には、花に託された思春期の心理が、図鑑のかたちで表現されています。
やがて花のモチーフから離れ、箱型の団地の窓を扱う一連のシリーズが始動。自らが幼少期を過ごした団地の記憶を元に描いた《晒野団地四畳半詣(さらしのだんちよじょうはんもうで)》では、窓枠の奥に人々の気配が描かれます。
そしてその後、窓のうちの居住者へ向けられていた作家の観察眼は、外へと向かいます。図鑑や窓といった形式から脱し、日本各地への旅を重ねながらイメージを収集した現実の記録と過去の記憶がモチーフとなった《密愛村(みつあいむら)Ⅲ・Ⅳ》や《野火賊(のびぞく)》。
ここでは、ロードムービーの一場面をみるかのように、今も街道沿いに遍在する歓楽施設の跡地などが再構築されています。同時に、学生時代の作家にも刺激を与えたという植物図鑑《フローラの神殿》を展覧します。
本作には、28種の花々の堂々たる姿が描かれるとともに、他に類を見ない詩的な背景描写がなされ、19世紀における世界へのまなざしを見て取ることができます。
本展は、齋藤芽生作品(約100点)と、植物図鑑の至宝《フローラの神殿》(30点)を同時に展覧し、「図鑑」のように複数の絵画と言葉で社会を描く現代作家の魅力に迫ります。
会期 |
2019年10月12日(土)~2019年12月1日(日)
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会場 | 目黒区美術館 Google Map |
住所 | 東京都目黒区目黒2-4-36 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日 10月15日(火)及び11月5日(火) ※ただし、10月14日(月・祝)及び11月4日(月・休)は開館 |
観覧料 | 一般 800円(600円) 大高生・65歳以上 600円(500円) 小中生以下 無料
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TEL | 03-3714-1201 |
URL | https://mmat.jp/ |
「線の迷宮〈ラビリンス〉Ⅲ」関連イベント
◆ 対談
日時:2019年10月19日(土)14:00~15:30予定
会場:目黒区美術館
話し手:山下裕二(明治学院大学教授)
× 齋藤芽生(本展出品作家)
申込方法:事前申込制
2019年9月中旬頃に 目黒区美術館HP に詳細掲載予定
◆ ミュージアムコンサート
日時:2019年11月3日(日・祝) 15:00開演予定
会場:目黒区美術館
出演:mama!milk(生駒祐子/アコーディオン・清水恒輔/コントラバス))
申込方法:事前申込制。
2019年9月中旬頃に 目黒区美術館HP に詳細掲載予定
◆ 大人のための美術カフェ
日時:2019年11月24日(日) 14:00~15:00
会場:目黒区美術館
ナビゲーター:本展担当学芸員
申込方法:事前申込不要。当日先着順。
聴講無料
※ただし、高校生以上の入場には当日有効の本展観覧券が必要です。
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アーティストファイル2009以来待っていた展覧会で十分以上に満足しました。特に”日本花名考 二十四の図案 二十四の読解”の中の”燕三条”が自宅の近くの地名だったので、何となく嬉しかった。
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作品が思っていた以上に多く、どっぷり斎藤芽生ワールドを楽しめました。
魅力的な毒々しさで、目をそらせない、一作一作じっくりと見入ってしまう。
あっという間に時間が経ってしまいました。
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普段は絶対に聴けない、芸大の真実や不思議話から、作家とギャラリーの対決話や、超有名作家の裏話まで、情報満載の本展作者と山下裕二先生の対談がとても面白かったです。
今回のキュレーションに至る経緯から、作品制作の詳細に至るまでの内容を作家ご本人から聞くことが出来、作品を鑑賞する上で、とてもよい催しでした。次回もあるとのことで、とても期待しています。大満足の催しでした。
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