この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
3月3日。この日に男女一対の雛人形を飾り、雛節供として祝うようになったのは、江戸時代になってからのことで、江戸の地でいち早く年中行事として行われるようになりました。
美しい内裏雛に加えて、江戸時代後期になると、付属する人形や雛道具の種類も徐々に増えました。この往時の華やぎを彷彿させる、質・量共に優れたコレクションが、虎屋の所蔵する雛人形と雛道具です。
室町時代後期、16世紀前半に創業したとされる和菓子の老舗である虎屋は、江戸時代を通じて京都で御所の御用を勤めてきましたが、遷都に伴い、明治時代には東京にも店を構えることとなります。
14代店主・黒川光景(1871~1957)は、明治30年(1897)に生まれた娘・算子のために雛人形を調え、雛道具を蒐集しました。雛人形は愛らしくも品格漂う京雛。一方で雛道具類の大半は、江戸の贅の一つに数えられた上野池之端の七澤屋製で、極小ながらも細部まで美しい細工が施された作品が、漆器を中心に多種多様に揃います。
これら虎屋の雛飾りを根津美術館でご紹介するのは、2006年、2012年に続き3回目となります。初出品となる作品も加え、コレクションの主役である雛道具の種類の豊富さをあらためて実感していただきます。
今回は同時に、根津美術館で所蔵する婚礼調度も併せてご紹介します。雛道具の原型とされる婚礼調度とミニチュアの雛道具とを比較しながら、江戸の細密工芸の世界をお楽しみ下さい。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2020年2月22日(土)~2020年3月29日(日)
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会場 | 根津美術館 Google Map |
展示室 | 根津美術館 展示室 1・2 |
住所 | 東京都港区南青山6-5-1 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 2月25日(火) ※ただし、2月24日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 1300円(1100円) 学生 1000円(800円) 中学生以下 無料
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TEL | 03-3400-2536 |
URL | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
根津美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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