この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
平成30年度、純粋美術部門は多彩な作品が収蔵されました。
まず、洋画部門から中川一政《向日葵》です。御年89歳での制作は「晩年を代表する」と形容したいところですが、この後97歳まで描き続けた中川にとって、果たして相応しいで表現でしょうか。
力強い筆致は気力の充実を十分に偲ばせます。同じく油彩では村田省蔵作品、8点の寄附がありましたが、こちらは同時開催の「村田省蔵展」で紹介します。その他、高光一也作の肖像作品、鉛筆画の名手木下晋の自画像、若き日の鴨居玲など興味深い作品が目白押しです。
日本画部門では、「仁志出龍司-静謐なる世界-」を機に作家本人から代表作3点の寄附がありました。
また、ユニークなところでは富田温一郎の水墨山水画と彩色牡丹の屏風2点です。富田は白日会を結成し、外光派の作風で知られた洋画家です。そのほか安嶋雨晶や上田珪草の昭和3~40年代の優品が寄附されました。
また写真作品が初めて収蔵されました。平成29年度開催の「写真と幻想」展を機に吉川恍陽作品を10点寄附がありました。吉川恍陽は石川における抽象写真の草分け的存在で、初めての写真作品収蔵に相応しい作家といえます。
彫刻では、あどけない表情が印象的な彫刻、田中昭《遊びごころ》を紹介します。そのほか季節の優品も展示します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2019年6月14日(金)~2019年7月22日(月) |
---|---|
会場 |
石川県立美術館
![]() |
住所 | 石川県金沢市出羽町2-1 |
時間 | 9:30~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 一般 360円 大学生 290円(230円) 高校生以下 無料 65歳以上 290円(290円)
|
TEL | 076-231-7580 |
URL | https://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/ |
石川県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
石川県で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES

中川一政《向日葵》(1982年)