本と美術の展覧会vol.3
「佐藤直樹展:紙面・壁画・循環」

太田市美術館・図書館

  • 開催期間:2019年6月29日(土)~2019年10月20日(日)
  • クリップ数:2 件
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イメージビジュアル
上段左より:『WIRED JAPAN』1996年8月号/同1996年6月号/『composite』1997年10月号/同左/小崎哲哉・編『百年の愚行[オリジナル複写版]』/小崎哲哉、Think the Earth『続・百年の愚行』2014年12月、すべてアートディレクション:佐藤直樹
中:佐藤直樹《その後の「そこで生えている。」》2014年-2019年
下段:《その後の「そこで生えている。」》2014年-2019年制作風景、 2019年
佐藤直樹《はじめの「そこで生えている。」》2013年(「TRANS ARTS TOKYO2013」会場風景、東京電機大学旧校舎、2013年)364×955.5cm、作家蔵
佐藤直樹《植物立像》2017年、243×122cm(1点)、作家蔵[本展では、2019年に制作された本シリーズの新作5点を展示予定]
『WIRED 』日本版、1995年9月号、同朋舎出版
『ART iT』
左:Vol.2 No.1 2004年1月、リアルシティーズ
右:No.21 2008年10月、リアルシティーズ
『くくのち』1、2005年、日本国際博覧会協会
エディトリアルデザイン(1989-2014)の展示イメージ。本展では、1階展示室から2階展示室の間にあるスロープ壁面(約20メートル)に、 これまでに手がけた約240件の雑誌・書籍等の仕事を紹介。また、これらはほんの一部であるため、全ページを見ることができるよう、各種紙面を編集した映像も合わせて展示する。
佐藤直樹《その後の「そこで生えている。」》2014-2019年(「佐藤直樹個展『秘境の東京、そこで生えている』会場風景、アーツ千代田 3331、2017年」)182.5×16104cm、作家蔵[いずれの写真も部分/本展では、2017年以降制作された本作の続きを展示予定]
佐藤直樹《その後の「そこで生えている。」》2014-2019年(「佐藤直樹個展『秘境の東京、そこで生えている』会場風景、アーツ千代田 3331、2017年」)182.5×16104cm、作家蔵[いずれの写真も部分/本展では、2017年以降制作された本作の続きを展示予定]
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

絵画からデザインへ、そしてデザインから絵画へ。1989(平成元)年、前年まで在籍していた美術学校で目にしたアルバイト募集の貼紙をきっかけに出版社へ入社し、デザイナー/アートディレクターとしてのキャリアを開始した佐藤直樹(1961年東京都生まれ)は、自身のこれまでの仕事を振り返って、「時代の流れの中ではじまった」と語っています。

たとえばそれは、今では一般的であるパソコンを用いた印刷物のレイアウト・デザイン作業(デスクトップパブリッシング=DTP)が、佐藤がその仕事をはじめる1990年前後に欧米から日本に普及してきたことにまずあらわれました。印刷技術の新しい時代の幕開けのなかで、佐藤はDTP技術を積極的に学び、関わる雑誌やその他の紙媒体に意識を全投入するようにして数々のデザイン(エディトリアルデザイン)を手がけます。グローバリゼーションが進む2000年代に入ると、世界流通を前提としたグラフィック雑誌を自ら発刊、さらにはその延長線上で、都内で空きビルを活用したアート・デザイン・建築の複合イベントも企画・実施しました。

その幅広い活動は、デザイナー/アートディレクターという呼称だけではとらえにくいものです。そして、東日本大震災前の2010年代に入ると、「それまで意識したことのなかったある場所の気配に身体が反応した」ことをきっかけに絵画を精力的に描きはじめ、2013年には木炭壁画「そこで生えている。」の制作がはじまります。木炭で木製パネルに描きつけられた植物を主としたモノクロームの絵画は、完成が想定されないまま、いまや幅160メートルを超え、さらに日々増殖を重ねているようです。

諸芸術におけるジャンルを考えたとき、これを、デザイナーから画家への転身と見ることも可能でしょう。ですが、佐藤にとってこの転身のようなものは、時代と、佐藤が身を置いていた環境・状況のなかで必然的に起こってしまったことと考えればどうでしょうか。つまり、デザイン(「紙面」)と絵画(「壁画」)は、佐藤が折々で対峙していた状況に対して全力を注いで行えることを考えた結果の表現方法の違いであり、それが「循環」的に繰り返されているということのようなのです。

本展は、美術館と図書館の複合施設である太田市美術館・図書館が継続的に実施している「本と美術の展覧会」第3弾として、佐藤のデザインと絵画の仕事を、本展のため当地に足を運びながら制作された新作も含めて、はじめて同時に展観するものです。

すなわち、佐藤直樹というひとりの人間による「本」と「美術」をご紹介する展覧会にほかなりませんが、そもそも、このようなジャンルの区別は、どこまで有効なのでしょうか?

開催にあたり、「本と美術は、同じ場所から生まれてきているんじゃないか」「一番奥深いところまで潜ったら、何があらわれるのか」と問いかける佐藤の仕事から、そのことを鑑賞者の皆さまとともに考える機会としたいと思います。

◆佐藤直樹(さとう・なおき)
1961年東京都生まれ。北海道教育大学卒業後、信州大学で教育社会学・言語社会学を学ぶ。美学校菊畑茂久馬絵画教場修了。1994年、『WIRED』日本版創刊にあたりアートディレクターに就任。1998年、アジール・デザイン(現アジール)設立。2010年、アートセンター「アーツ千代田 3331」の立ち上げに参画。2012年からスタートしたアートプロジェクト「TRANS ARTS TOKYO(TAT)」を機に絵画制作へと重心を移し、「大館・北秋田芸術祭2014」などにも参加。札幌国際芸術祭2017バンドメンバー(デザインプロジェクト担当)。3331デザインディレクター。美学校「絵と美と画と術」「描く日々」講師。多摩美術大学教授。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2019年6月29日(土)~2019年10月20日(日)
会場 太田市美術館・図書館 Google Map
展示室太田市美術館・図書館 展示室1、2、3、スロープ
住所 群馬県太田市東本町16番地30
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
※ただし、7月15日、8月12日、9月16日、9月23日、10月14日は祝休日のため開館し、翌日火曜日休館
観覧料 一般 500円(400円)
  • ※( )内は、20名以上の団体及び太田市美術館・図書館カード、ふらっと両毛 東武フリーパスをお持ちの方。
    ※65歳以上、高校生以下、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の交付者及びその付添人1人は無料。
    ※おおた家庭の日(毎月第1日曜日)は中学生以下の子ども同伴の家族無料。
TEL0276-55-3036
URLhttps://www.artmuseumlibraryota.jp/

太田市美術館・図書館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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講演会・イベント情報EVENT INFORMATION

◆ [1]鼎談:〈アートとデザインの間〉から考える
出演:佐藤直樹(出品作家)、室賀清徳(編集者)、小金沢智(本展担当学芸員)
日時:2019年6月29日(土)
午後2時~3時30分(1時30分開場)
会場:太田市美術館・図書館 3階 視聴覚ホール
定員:80名

◆ [2]鼎談:佐藤直樹になにが起こったか
出演:佐藤直樹(出品作家)、
伊藤ガビン(編集者)、椹木野衣(美術批評家)
日時:2019年7月6日(土)
午後2時~3時30分(1時30分開場)
会場:太田市美術館・図書館 3階 視聴覚ホール
定員:80名

◆ [3]対談:絵は描けないものだから心配するな
出演:佐藤直樹(出品作家)、
管啓次郎(詩人、比較文学者)
日時:2019年8月4日(日)
午後2時~3時30分(1時30分開場)
会場:太田市美術館・図書館 3階 視聴覚ホール
定員:80名

◆ [4]クロージングトーク
出演:佐藤直樹(出品作家)
日時:2019年10月19日(土)
午後3時30分~4時30分
会場:展覧会場
定員:なし

◆ [5]ギャラリートーク
講師:担当学芸員
日時:2019年7月13日(土)、8月10日(土)、
9月14日(土)、10月12日(土)午後2時~3時
会場:展覧会場
定員:なし

◆ [6]子ども鑑賞ツアー
講師:担当学芸員
日時:2019年7月7日(日)、8月4日(日)、
9月1日(日)、10月6日(日)
午後3時15分~3時45分
会場:展覧会場
対象:小中学生(保護者同伴可)
なおこの日は、「おおた家庭の日」(毎月第1日曜日)のため、中学生以下の子ども同伴のご家族は無料でご鑑賞いただけます。
定員:なし

※いずれも参加費は無料(ただし[4][5][6]は会場が展示室のため、当日の観覧券が必要)
※申込方法等の詳細は、太田市美術館・図書館ウェブサイトを確認ください。

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上段左より:『WIRED JAPAN』1996年8月号/同1996年6月号/『composite』1997年10月号/同左/小崎哲哉・編『百年の愚行[オリジナル複写版]』/小崎哲哉、Think the Earth『続・百年の愚行』2014年12月、すべてアートディレクション:佐藤直樹
中:佐藤直樹《その後の「そこで生えている。」》2014年-2019年
下段:《その後の「そこで生えている。」》2014年-2019年制作風景、 2019年

佐藤直樹《はじめの「そこで生えている。」》2013年(「TRANS ARTS TOKYO2013」会場風景、東京電機大学旧校舎、2013年)364×955.5cm、作家蔵

佐藤直樹《植物立像》2017年、243×122cm(1点)、作家蔵[本展では、2019年に制作された本シリーズの新作5点を展示予定]

『WIRED 』日本版、1995年9月号、同朋舎出版

『ART iT』
左:Vol.2 No.1 2004年1月、リアルシティーズ
右:No.21 2008年10月、リアルシティーズ

『くくのち』1、2005年、日本国際博覧会協会

エディトリアルデザイン(1989-2014)の展示イメージ。本展では、1階展示室から2階展示室の間にあるスロープ壁面(約20メートル)に、 これまでに手がけた約240件の雑誌・書籍等の仕事を紹介。また、これらはほんの一部であるため、全ページを見ることができるよう、各種紙面を編集した映像も合わせて展示する。

佐藤直樹《その後の「そこで生えている。」》2014-2019年(「佐藤直樹個展『秘境の東京、そこで生えている』会場風景、アーツ千代田 3331、2017年」)182.5×16104cm、作家蔵[いずれの写真も部分/本展では、2017年以降制作された本作の続きを展示予定]

佐藤直樹《その後の「そこで生えている。」》2014-2019年(「佐藤直樹個展『秘境の東京、そこで生えている』会場風景、アーツ千代田 3331、2017年」)182.5×16104cm、作家蔵[いずれの写真も部分/本展では、2017年以降制作された本作の続きを展示予定]

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