5.0
力の入った思い入れのある企画
通常、資料の展示という方法は、ついついつまらなく感じてしまうこともあるのだが、今回は、関根伸夫という作家が何を考えていたか、その思考を垣間見ることができ、非常に興味深く受け止めることができた。関根伸夫の作品は「もの派」の文脈から切り離して改めて考えてみたいと思わされた。「ポスト工業化社会」というものがイマイチよくつかめなかったが、他のそれぞれの作家の作品も見応えがあり、力の入った有意義な企画だと思う。今後、もう少し自分なりに掘り下げて捉えなおしてみたいと考えている。最後に、連れの者がある作品に対して質問をしたのだが、美術館スタッフや学芸員の方の対応はとても親切で丁寧なものであり、とても好感がもてた。