この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
朝日新聞社の創業者である村山龍平(1850~1933)は、美術品を収集し茶の湯に傾倒していくなかで、茶会で使用するための茶器や懐石道具を集めました。
本展では、室町時代に舶来の茶器として珍重された天目(てんもく)茶碗や青磁の花入、明時代末期の景徳鎮窯で制作された「古染付(こそめつけ)」「祥瑞(しょんずい)」とよばれる鉢や皿など、茶席に彩(いろどり)を添える中国陶磁約100点を一堂に紹介します。
◆みどころ
村山が収集し茶会で使った茶器や懐石道具には、鎌倉時代から近代にかけて日本へもたらされた中国のやきものが、少なからず含まれています。
天目のように、もともと中国で抹茶を飲むために作られた茶碗もあれば、茶入のように、本来何かの容器として作られた日用品が、日本で抹茶を入れる容器に転用され、大名や豪商たちの垂涎の的となるほど珍重されたものもあります。
また、明時代末期の景徳鎮窯で制作された古染付や祥瑞は、茶の湯で使うために日本から注文されたものです。村山コレクションの中国陶磁は、中世から連綿と続いた貿易陶磁史の縮図とも言えます。
これまで公開される機会が極めて少なかった建窯「油滴天目」や、大正時代に刊行された豪華茶道具図録に掲載されて以降、100年近く秘蔵されていた吉州窯「梅花天目」などの茶碗を披露します。
室町時代後期(16世紀)の記録に登場し、400年以上前からその存在が確認できる唐物「肩衝茶入 銘 薬師院」や、江戸時代後期(19世紀)に相撲と同様の「番付」が作られるほど人気が高まった様々な香合、形・文様ともに幅広いバリエーションを見せる古染付や祥瑞の懐石道具なども出品します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2019年5月25日(土)~2019年8月4日(日)
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会場 | 中之島香雪美術館 Google Map |
住所 | 大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4階 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 祝日の場合は翌火曜日 |
観覧料 | 一般 900円(700円) 高大生 500円(350円) 小中生 200円(100円)
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TEL | 06-6210-3766 |
URL | https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/ |
中之島香雪美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆ 記念講演会
徳留 大輔 氏(出光美術館学芸員)
「青磁と天目 ー中国陶磁史研究の最前線からー 」
2019年7月27日(土)午後2:00~3:30
(1:30 受付開始)
会場:中之島会館(大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階、中之島香雪美術館隣)
参加料:1300円(美術館入館料を含む)
詳細・応募方法はこちらから
◆ ギャラリートーク(学芸員による解説)
6月1日(土) 午後3:30から1時間程度、展示室にて
7月6日(土) 午後3:30から1時間程度、展示室にて
8月3日(土) 午後3:30から1時間程度、展示室にて
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