この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
ほとんど手が加えられていない木や石、金属、ガラスなどの物体を、「素材」から「作品」へと昇華させる試みを行った作家たち、「もの派」。
戦後に登場したこの美術運動の起源は、1968年に神戸の須磨離宮公園にて発表された関根伸夫の作品《位相‐大地》にまで遡ります。
地面に掘られた巨大な穴、そして傍らにそびえる穴と同形の円筒から成る本作は、「造形は環境に応じて形を変え得る」とする、関根伸夫の「位相」の理論が色濃く反映されており、その後の「もの派」の発展における 記念碑的な作品であると言えるでしょう。
1970年代半ばに至るまでに数々の作家たちへと派生し展開した同派には、共通のイデオロギーがあるわけではありません。
しかし、造形芸術における「作る」という行為そのものを根底から揺るがす新しい価値観として戦後美術史に確かな功績を刻み、近年ではその概念を再び掘り下げてみる動きが活発になっています。
私たちはアートと向き合うとき、作品の奥にあるイメージや物語、作家の意図を探ろうと、無意識のうちに目を凝らしてしまいます。
ところが眼の前にある「もの」が、他でもない「ものそのもの」であると気づくとき、作品が途端に難解で、鑑賞者を拒んでいるかのように感じてしまうのではないでしょうか。
「もの派」の作家たちの多くは、物体と空間、あるいは物体同士が相互に反応し合って生じる作用により鑑賞者の五感を刺激し、作品世界へ介入することを望んでいます。
本展では、「位相絵画」をいまも追求し続ける関根伸夫の大作を中心に、6作家による絵画・立体作品を特集いたします。
個性豊かに語りかけてくる「もの」との対話を、どうぞ自由な感覚でお楽しみください。
◆ 出展作家
榎倉康二、菅木志雄、関根伸夫、戸谷成雄、原口典之、眞板雅文 (五十音順)
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2019年4月26日(金)~2019年11月24日(日) |
|---|---|
| 会場 |
軽井沢現代美術館
|
| 住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2052-2 |
| 時間 |
10:00~17:00
|
| 休館日 |
火曜日 水曜日 (GW、祝日・夏期は無休) ※11月下旬〜4月中旬は冬期休館 |
| 観覧料 | 大人 1,000円 65歳以上・大高生 800円 中小生 500円 未就学児 無料 |
| TEL | 0267-31-5141 |
| URL | http://moca-karuizawa.jp/ |
軽井沢現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
眞板雅文「84.風景 №1」1984年 木、ロープ、布、糸 53×200×200cm