この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
1951年11月、岡本太郎は“生涯の友”との運命の出会いを果たします。戦後日本での活動再開から5年、上野の東京国立博物館でぐうぜん目にした縄文土器でした。
「驚いた。こんな日本があったのか。いやこれこそが日本なんだ。身体中の血が熱くわきたち、燃えあがる」
奔放、躍動、破調、ダイナミズム、アシンメトリー…。その荒々しく不協和な造形には、自然を敬い、自然を畏れ、自然と溶け合いながら生きた縄文人たちの精神が刻印されていました。
獲物を追い、闘争する狩猟の民がもっていた原始のたくましさと豊かさ、ふつふつとたぎる生命力。わびさび型の日本の伝統美とは真逆の美意識を見出した太郎は、これこそが〝オリジナルの日本〟〝失われてしまった日本〟なのだと直観します。
太郎にとって縄文との出会いは日本の発見であり、自分自身の発見でした。ついに戦友が現れた。そう思ったことでしょう。太郎は、考古学に幽閉されていた縄文を芸術の世界に解放しただけでなく、自らの人生観・芸術観の核にセットします。
「岡本芸術とは縄文精神の発露である。そう言い切って差し支えないとぼくは考えます。」と、岡本太郎記念館の館長 平野暁臣氏は述べています。
岡本作品と縄文土器を同じ空間で体感して欲しい、という思いから企画された今回の展覧会。キュレーションには、縄文時代と岡本太郎を同時並行で研究しており、「明日の神話」再生プロジェクトの一員として壁画修復にもあたった、國學院大學博物館学芸員の石井匠氏を迎えています。
岡本太郎記念館でのはじめての「縄文展」開催です。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2016年3月2日(水)~2016年7月3日(日) |
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会場 | 岡本太郎記念館 Google Map |
住所 | 東京都港区南青山6-1-19 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
火曜日 祝日の場合は開館、年末年始(12/28~1/4)及び保守点検日 |
観覧料 | 一般 620円(520円) 小学生 310円(210円) ※( )内は15人以上の団体料金 |
TEL | 03-3406-0801 |
URL | https://taro-okamoto.or.jp/ |
岡本太郎記念館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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