この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
2019年に没後30年を迎える北海道生まれの彫刻家、砂澤ビッキ(1931-1989)。木に秘められた堂々たる生命力を掘り出す雄大な作品によって、高い評価を得ています。
そうした作品の制作に打ち込むかたわらで、ビッキの彫刻家としての心をとらえていたのは、ややもすると芸術の下位に位置するものであるかのように、「工芸的」とくくられてきた作品群でもありました。
本展では、1960年代後半から70年代の有機的な造形を追求した《テンタクル》や《アニマル》シリーズと平行して制作された虫や魚をモティーフにした作品を中心に構成します。
これらの作品には、十字に交差する線、円、三角形など独特の「ビッキ文様」が彫られています。父からアイヌの小刀マリキを用いた伝統的な木彫を学び、母から着物の文様刺繍の手ほどきを受けたビッキは、複雑な線の組み合わせによる独自の文様を生み出しました。緑青を思わせる彩色とオイルステンの仕上げによって、作品は深みのある表情をたたえています。
代表作として名高い80年代の《風》や《樹華》以前の、大胆かつ精緻な「もうひとつのビッキ」をご覧ください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2019年4月27日(土)~2019年6月30日(日)
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会場 | 本郷新記念札幌彫刻美術館 Google Map |
住所 | 北海道札幌市中央区宮の森4条12丁目 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 5月7日(火) ※ただし、4月29日(月祝)、4月30日(火)、 5月6日(月振)は開館 |
観覧料 | 一般 500円(400円) 65歳以上 400円(320円) 高大生 300円(250円) 中学生以下 無料
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TEL | 011-642-5709 |
URL | http://www.hongoshin-smos.jp/ |
本郷新記念札幌彫刻美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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