この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
建築家アルヴァ・アアルト(1898-1976)はフィンランドを代表する建築家・デザイナーです。合理主義、機能主義を旨とするモダニズムの中に人間の生理に即した要素をとりいれ、人々の暮らしをよりよくするための建築を追求しました。
彼が建築にあわせてデザインしたドアノブや照明器具、家具に至るまで、細部にこだわりながら全体の空間の調和をはかりつつ作られたその環境は、あたかも人間にとっての「もうひとつの自然」であるかのようです。
なかでもパイミオのサナトリウム(1933)は、結核患者がたっぷりと自然の光と清浄な空気をあびながら療養するために配慮された、アアルトの人に優しい建築の代表的な作品です。
また、マイレア邸(1939)、ヴォクセニスカの教会(1958)など、私邸から公共建築にいたるまで、自然の素材を生かしつつ、周囲の環境や建物の諸要素の間の有機的なつながりの感じられる建築をデザインしています。
さらに、アームチェアやスツールなどの家具、サヴォイ・ベースに代表される有機的な形態をもつガラス器などのプロダクトデザインは、現在もなおフィンランドを代表するデザインとして親しまれています。
本展覧会はヴィトラ・デザイン・ミュージアムとアルヴァ・アアルト美術館の企画により、各国を巡回する回顧展であり、日本では約20年ぶりの大規模な展覧会となります。
オリジナルの図面、家具、ガラス器、建築模型等、約300点を紹介する本展を通じ、フィンランドの豊かな北の自然に根ざしたヒューマニズムの建築家・アルヴァ・アアルトの魅力を感じてください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2019年4月27日(土)~2019年6月23日(日)
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会場 |
青森県立美術館
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展示室 | 青森県立美術館 企画展示室 |
住所 | 青森県青森市安田字近野185 |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 | 5月13日(月)、5月27日(月)、6月10日(月) |
観覧料 | 一般 1,500円(1,300円) 高大生 1,000円(800円) 小中学生 無料
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TEL | 017-783-3000 |
URL | https://www.aomori-museum.jp/ja/ |
青森県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆ 記念講演会1「アルヴァ・アアルト入門-ヒューマニズムの建築家」
講師:和田菜穂子
(建築史家・東京建築アクセスポイント代表)
日時:4月27日(土)14:00~15:30
場所:青森県立美術館シアター
(定員180名、入場無料、先着順)
◆ 記念講演会2
「フィンランドの風土とアアルト建築の光」
講師:小泉隆
(九州産業大学建築都市工学部教授)
日時:5月11日(土)14:00~15:30
場所:青森県立美術館シアター
(定員180名、入場無料、先着順)
◆ 担当学芸員によるギャラリートーク
日時:5月18日(土)、5月25日(土)、6月1日(土)、
6月8日(土)、6月15日(土)、6月22日(土)
14:00~15:30
参加方法:時間までに美術館地下2階・企画展示室入り口にお越し下さい。
参加無料、要展覧会チケット
◆ コレクション展「デザインあれこれ」
会期:3月9日(土)~7月7日(日)
休館日:3月25日(月)、4月8日(月)、4月22日(月)
5月13日(月)、5月27日(月)、
6月10日(月)、6月24日(月)
青森県立美術館のコレクションから、石井康治のガラス作品、棟方志功、菊地敦己のデザインワーク、成田亨の怪獣デザインなど、デザインに関連する作品を展示。また、青森の工芸デザインとして広く人気を博しているブナコの特別展示も行ないます。※コレクション展は要別途観覧料
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出展作品・関連画像IMAGES

アルヴァ・アアルト《フィンランディア・ホール》1962-71年 ヘルシンキ(フィンランド) Finlandia, Concert Hall and Convential Centre, Helsinki, Alvar Aalto, 1962-1971 ©Alvar Aalto Museum,photo: Rune Snellman

《アトリエのアアルト》 1945年 Aalto in his studio, 1945 ©Alvar Aalto Museum,photo: Eino Mäkinen

《ボート ネモ・プロフェタ号に乗るアアルト》1960年代 Aalto on his boat Nemo Propheta,1960s, Photo: Göran Schildt. © Christine and Göran Schildt foundation.

アルヴァ・アアルト《パイミオのサナトリウム》1928-33年 パイミオ、フィンランド Tuberculosis sanatorium, Paimio, FInland, Alvar Aalto, 1928-33 ©Alvar Aalto Museum

アルヴァ・アアルト《ニューヨーク万国博覧会フィンランド館》1939年 Finnish pavilion, World’s Fair, New York, 1939 ©Alvar Aalto Museum, Esto Photographics,photo: Ezra Stoller/ Esto Photographics Inc.

アルヴァ・アアルト《ルイ・カレ邸》リビング・ルーム 1956-1959年 バゾシュ=シュル=ギヨンヌ(フランス) Living Room, Maison Louis Carré, Bazoches-sur-Guyonne, France, Alvar Aalto, 1956-1959 ©Alvar Aalto Museum,photo: Heikki Havas

アルヴァ・アアルト《ペンダント・ランプ A331 ビーハイヴ(ハチの巣)》1953年 Pendant Lamp A331, “Beehive,” Alvar Aalto, 1953 ©Vitra Design Museum,photo: Andreas Jung

アルヴァ・アアルト《サヴォイ・ベース》1936年 Savoy Vase, Alvar Aalto, 1936 ©Vitra Design Museum, Alexander von Vegesack

アルヴァ・アアルト《アームチェア 41 パイミオ 》1932年 Paimio Armchair N˚41, Aalto, 1936 ©Vitra Design Museum,photo: Jürgen Han