5.0
修復があっての文化財
鎌倉時代から近代までの絵画・工芸品が、最新の科学技術も駆使され、見事なまでに修復されて、展示されていました。長い時を経た今も鑑賞できるのは、本当に尊い・貴いことだと実感しました。「文化財よ、永遠に」というタイトルがぴったりな展覧会でした。
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文化財は長い時間の中で幾度かの修理を経ています。そして、いま修理が必要な作品もありますが、修理には知識と技術、そして費用が必要です。
公益財団法人住友財団では、文化財の維持・修復の費用を助成しています。その事業が間もなく30年を迎えるのを記念して、助成対象の文化財を紹介する企画を泉屋博古館(京都)、泉屋 博古館 分館(東京)、九州国立博物館、東京国立博物館の4会場で同時期に開催します。
住友財団文化財修復助成によって近年よみがえった国宝や重文を含む文化財を展示し、その修理の最前線を紹介します。
鎌倉時代以降、政治的中心ともなった関東圏には、とりわけ重要な文化財が多く伝わっています。
東京会場のひとつ泉屋博古館分館では、鎌倉時代から近代までの主に東日本に所在する絵画・工芸品を展示します。
会期 |
2019年9月10日(火)~2019年10月27日(日)
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会場 | 泉屋博古館東京 Google Map |
住所 | 東京都港区六本木1丁目5番地1号 |
時間 |
11:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 9月17日・24日、10月15日 ※ただし、9月16日・23日、10月14日は開館 |
観覧料 | 一般 600円(480円) 大学生・高校生 400円(320円) 中学生以下 無料
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/ |
5.0
鎌倉時代から近代までの絵画・工芸品が、最新の科学技術も駆使され、見事なまでに修復されて、展示されていました。長い時を経た今も鑑賞できるのは、本当に尊い・貴いことだと実感しました。「文化財よ、永遠に」というタイトルがぴったりな展覧会でした。
3.0
仏画、水墨画、日本画、絵巻等、一級の作品で、修復の詳細が、丁寧なキャプション付きで展示されております。文化財に充てる国の予算には限りがあるから、民間ファンドは不可欠、30年もの長きにわたり修復を助成してきた住友財団には頭がさがる思いですね。
5.0
住友財団の助成で修復が成った古い絵画の数々が展示されており、仏画が大半でしたが、絵そのものよりも、それぞれの絵が如何にして修復されたかの方をとても興味深く見て回れました。
中でも、生のパンを細かく粉砕して絵の表面に擦り付けて汚れを落とす手法には知恵と工夫に感心しました。
しかし、展示物の説明文が双眼鏡が必要なものが多く、興味を削がれました。
4.0
泉屋博古館分館はお世辞にも大きい美術館とは言えず、作品数も少ないです(すみません・・)しかし、その分、じっくりと作品及び解説文を読むことができ、見終わった後はすごい充実感。今回は特に各作品の修復方法も紹介されていたので、ひと作品見終わるのにけっこう時間を要します。掛け軸などの折れ線、カビ、シミ、剥落等・・・いくら頑張っても数百年、描き上げた時の綺麗さを維持するのは難しいですよね。根気よく修復してくれた方々に感謝です。お気に入りは「長谷雄草紙」こんな面白い絵巻物があったなんて・・不勉強でした!
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過日、泉屋博古館分館で「文化財よ、永遠に」を鑑賞した。いずれも素晴らしい作品で大いに楽しんだが、その裏に多くの方の努力で修復がなされていることが分かり、現在文化財を楽しめるのは修復あってのことと改めて思った。制作時期が同じでも非常にきれいに修復されている作品がある反面、保存または制作技法の違いからだろうかそれほどでもない作品もあった(大威徳明王像)。また重文の葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱はキリスト教で用いる器なのに東慶寺で所蔵しているというのが面白かった。東京芸大では真贋の区別がつかないクローン文化財に力を入れていると聞くが、将来我々が鑑賞するのは修復した本物なのかクローンなのだろうかとふと思った。
4.0
展示されているものも素晴らしいものですが
その修復の過程がいかに大変でいかに繊細な作業であるのかをしっかりと学べる展覧会です。
普段、修復されたものを見ているという感覚があまりないように思いますが、展示作品をその段階まで持ってくることがいかにすごいことなのか、日本人の特有の繊細でち密な作業のことが手に取るようにわかります。
展示される作品だけでなく、その作業をする人の技も、これから先ずっと受け継がなくてはいけないものだなと改めて感じます。
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