この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
熊谷守一(1880-1977)は、明治から昭和の時代を生き、世代を超えて多くの人に愛されている画家です。岐阜県恵那郡付知村、現在の中津川市付知町に生まれた守一は、物心がつく頃まで山深い自然豊かな環境の中で育ちました。
子供の頃から、絵を描くことが好きだった彼は、東京美術学校(現 東京藝術大学)に進み、西洋画科のアカデミックな指導を受けます。29歳のとき、文部省美術展覧会で褒状を受けるなど、画力を確かなものにし、画壇からも高く評価されました。
平明かつ鮮やかな色面による守一の作品は、一目見てその特徴を掴むことができ、「モリカズ様式」と名付けられました。今では、「熊谷(クマガイ)守一(モリカズ)」と聞くと人々がよく思い浮かべる様式として知られていますが、実は、彼が70歳を過ぎて開花させた様式です。
青年期より50歳頃まで続いた荒い筆遣いの作風は、対象の形態をシンプルな輪郭線として塗り残す作風へと向かいます。花、猫、鳥、虫などの「いのち」ある小さきものを真摯に見つめて描かれた守一の作品は、愛らしさを讃え、多くの人を魅了することとなりました。
本展では、初期から晩年まで守一の画業の全貌を辿るとともに、日本画や書、素描も紹介し、その豊かな作品世界に迫ります。約160点の作品を通して、他に類をみない境地に達した画家の魅力を感じていただける貴重な機会となるでしょう。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2019年4月20日(土)~2019年6月23日(日)
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会場 |
群馬県立館林美術館
![]() |
住所 | 群馬県館林市日向町2003 |
時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 5月7日(火) ※ただし4月29日、5月6日は開館 |
観覧料 | 一般 820円 (650円) 大高生 410円 (320円)
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TEL | 0276-72-8188 (代表) |
URL | https://gmat.pref.gunma.jp/ |
群馬県立館林美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆ 記念講演会
「熊谷守一を見つめて」
熊谷守一の研究者である池田良平氏を講師に迎え、守一の人生や作品の魅力についてお話をうかがいます。
日時:5月18日(土)14:00~15:30
※申込不要、先着130名、無料
講師:池田良平氏(天童市美術館館長)
会場:講堂
◆ たてび☆びじゅつ部
「プラ板でモリカズ風ストラップをつくろう」
誰でも気軽に参加できる造形体験コーナーです。今回は、画家、熊谷守一の愛らしい作品を参考に、熱を加えると縮んで固まるプラスチック板を用いて、オリジナルストラップを作ります。
日時:5月11日(土)、5月26日(日)、
6月9日(日) 各日13:30~15:30
※小学3年生以下は保護者の付き添いが必要です。申込不要、先着100名、無料
会場:別館ワークショップ室
◆ 学芸員による作品解説会
展覧会担当学芸員による解説を聞きながら、作品を鑑賞します。
日時:4月24日(水)、5月25日(土)、6月8日(土)
各日14:00~(約40分)※要観覧料
会場:展示室
◆ たてび☆キッズウォーク
ワークシートを使ったクイズやゲームをしながら自分のペースで自由に展示室を探検します。
日時:4月27日(土)、5月25日(土)、6月15日(土)
各日 13:00~16:00
※自由な時間に参加できます(小中学生対象、申込不要、無料、参加記念品付き)
会場:展示室
◆ ポンポン・ツアー
群馬県立館林美術館で人気のフランソワ・ポンポンの彫刻や公開資料を、学芸員の詳しい解説付きでご覧頂くスペシャル・ツアーです。展示室や別館「彫刻家のアトリエ」をまわりながら、ポンポンの知られざる秘密に迫ります。
日時:6月2日(日) 14:00~14:30
※申込不要、無料、参加記念品付き
会場:別館「彫刻家のアトリエ」、展示室
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出展作品・関連画像IMAGES

熊谷守一《くろ猫》1962年

熊谷守一《つゝぢに揚羽蝶》1962年

熊谷守一《瓜》1964年 ひろしま美術館