コレクション展 古九谷・再興九谷名品選

石川県立美術館

  • 開催期間:2019年2月15日(金)~2019年3月21日(木・祝)
コレクション展 古九谷・再興九谷名品選 石川県立美術館-1
石川県指定文化財《色絵鶴かるた文平鉢》古九谷
コレクション展 古九谷・再興九谷名品選 石川県立美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

加賀藩三代藩主・前田利常(まえだとしつね)は、やきものに鮮やかな彩色で加飾する色絵に深い関心を持っていたようです。

利常は、オランダのデルフト陶や交趾焼(こうちやき)と総称されるやきものの収集とともに、京都や九州の動向にも注目し、加賀における色絵磁器の生産を着々と準備してゆき、やがて1640年代には九谷の地に生産拠点を構えました。

これまでの九谷古窯や周辺の発掘成果から、九谷では陶器を含む幅広いやきものが生産されていたことがわかります。

その中には、今日の古九谷に通じる色絵陶磁片も発掘されています。しかし、その数が少ないとして古九谷の生産を疑問視する意見もあるようですが、唐津の例が示すように、当初から九谷は磁器のみを生産する拠点ではなかったと考えるべきでしょう。

先の特別陳列「加賀蒔絵の世界」でご紹介したように、加賀藩の文化政策は漆芸に新たな様式を確立するほどの強い影響力を持っていました。

その影響力が当時の日本では新しい芸術ジャンルである色絵磁器に向けられたならば、古九谷のような独創的な様式が誕生することは極めて自然な成り行きではないでしょうか。

そして、その様式が加賀の地にのみ継承されている事実にも重要な意味があります。

このように「九谷」のやきものには、文化による独自性の表明という加賀藩が推進した文化政策の根本精神が集約されています。この気概が、時には商業的観点と衝突しながらも、若杉窯、吉田屋窯をはじめとする再興九谷諸窯の原動力となりました。

◆同時開催
「前田育徳会尊經閣文庫分館
天神画像と文房具 古美術」
2019年2月15日(金)~3月21日(木)

コレクション展「美術館でお花見 近現代工芸」
2019年2月15日(金)~3月21日(木)

コレクション展「彫刻と人 近現代彫刻」
2019年2月15日(金)~3月21日(木)

開催概要EVENT DETAILS

会期 2019年2月15日(金)~2019年3月21日(木・祝)
会場 石川県立美術館 Google Map
展示室石川県立美術館 第2展示室
住所 石川県金沢市出羽町2-1
時間 9:30~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 会期中無休 
観覧料 一般 360円(290円)
大学生 290円(230円)
高校生以下 無料
65歳以上 290円(290円)
  • ※( )内は20名以上の団体料金
    ※65歳以上の方、県立美術館友の会会員は団体料金で観覧できます。また、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持参の方、付き添いの方は無料
TEL076-231-7580
URLhttp://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/exhibition/6317/

石川県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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