辰野登恵子 ON PAPERS

名古屋市美術館

  • 開催期間:2019年2月16日(土)~2019年3月31日(日)
  • クリップ数:1 件
  • 感想・評価:1 件
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辰野登恵子《Oct-20-95》 1995年 パステル、紙 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子
辰野登恵子《UNTITLED-45》 1974年 シルクスクリーン、紙 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子
辰野登恵子《WORK 78-P-14》 1978年 油彩、カンヴァス 個人蔵 ©辰野剛、平出利恵子
辰野登恵子《UNTITLED-Ⅰ》 1982年 ドライポイント・シュガーアクアチント、紙 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子
辰野登恵子《AIWIP-9》 2011年 リトグラフ、紙 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子
辰野登恵子《WORK 83-P-5》 1983年 油彩、カンヴァス 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子
辰野登恵子《UNTITLED 90-13》 1990年 油彩、カンヴァス 個人蔵 撮影:御澤徹 ©辰野剛、平出利恵子
辰野登恵子《AIWIP-22》 2012年 リトグラフ、紙 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

辰野登恵子(たつのとえこ)は1950年に長野県岡谷市に生まれ、東京藝術大学に学んだ後、1970年代にドット(点)やグリッド(格子)、ストライプなどの規則的なパターンを用いた版画を発表し、若くして注目を集めました。

ほどなくして表現手法を油彩に移すと、それまでの理知的で抑制された表現とは対照的に、豊かな色彩で有機的な形象のある絵画空間を追い求め、2014年に亡くなるまで、自らの作品世界を深化させ続けました。

本展では、版画やドローイングなど紙の上の表現に光を当て、高く評価された大型の油彩にとどまらず、辰野の画業を再検証します。

初期のシルクスクリーンによるコンセプチュアルな作品だけでなく、油彩の制作を本格的に始めてからも、彼女はそれと並行してエッチングや木版、リトグラフなどさまざまな版種による版画制作に取り組んでいました。

油彩での試みを版画で追体験する、あるいは版の仕事での成果を油彩に反映させるなどの往還によって、創作の幅や深みを増していったことがみてとれます。

また、油絵具やパステルによる大型のドローイングは、単なる下絵の域を超え、画家にとって重要な実験の場となっていたこともうかがえます。

これまでまとまった展観の機会が限られてきた紙の仕事を中心に、油彩30点を含む約220点の作品を紹介する本展は、画家・辰野登恵子の40年余りにわたる軌跡に新たな視座を与えてくれるはずです。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2019年2月16日(土)~2019年3月31日(日)
会場 名古屋市美術館 Google Map
住所 愛知県名古屋市中区栄2-17-25 (芸術と科学の杜・白川公園内)
時間 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
  • 金曜日は20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日 
観覧料 一般 1,200円(1,000円)
高大生 700円(500円)
中学生以下 無料
  • ※( )内は前売・団体20名以上料金
    ※前売券は主なプレイガイドとコンビニエンスストア、チケットぴあ、中日新聞販売店などで購入可能
    ※前売券販売期間は2月15日(金)まで
    ※身体等に障害のある方は、手帳の提示により本人と付添者2名まで当日料金の半額で観覧できます
    ※「名古屋市美術館常設展定期観覧券」の提示で団体料金が適用されます
    ※名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用して来館された方は100円割引
    ※いずれも他の割引との併用はできません
    ※「辰野登恵子」展の観覧券で常設展も観覧できます
TEL052-212-0001
URLhttp://www.art-museum.city.nagoya.jp/tatsuno

名古屋市美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

版画がメインですが、油彩もあって多彩な展覧会です。

数年前に神戸の「BBプラザ美術館」で行われた展覧会で初めて知った画家ですが、絵を色の配置をメインに考えるというのが興味を惹き、例として放映されていた「この色はこの色と並べて使うと面白くないが、こちらの色と並べて使うと立体的に見える」といった説明のあった作品がまさに理論を実証していて、展示作品数が少ないながら長時間会場にいたことを思い出します。
これまで色々な画家の作品を見てきましたが、「色の組み合わせ(配色)」で画面の構成を考えるという新たな発想に驚きました。
そして、今回、名古屋で版画作品をメインにした大規模の展覧会が行われると知って見に行きました。
作品ごとの解説がなく、ところどころに画家本人の言葉が掲示されているだけでしたが、色と同時に使われている形にも何らかの意図・意味があるようで、抽象画ながら見て色々と考えることの多い展覧会でした。
油彩も少しはあり、版画作品との違いを探すのも楽しい展覧会でした。

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出展作品・関連画像IMAGES

辰野登恵子《Oct-20-95》 1995年 パステル、紙 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子

辰野登恵子《UNTITLED-45》 1974年 シルクスクリーン、紙 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子

辰野登恵子《WORK 78-P-14》 1978年 油彩、カンヴァス 個人蔵 ©辰野剛、平出利恵子

辰野登恵子《UNTITLED-Ⅰ》 1982年 ドライポイント・シュガーアクアチント、紙 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子

辰野登恵子《AIWIP-9》 2011年 リトグラフ、紙 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子

辰野登恵子《WORK 83-P-5》 1983年 油彩、カンヴァス 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子

辰野登恵子《UNTITLED 90-13》 1990年 油彩、カンヴァス 個人蔵 撮影:御澤徹 ©辰野剛、平出利恵子

辰野登恵子《AIWIP-22》 2012年 リトグラフ、紙 個人蔵 撮影:岡野圭 ©辰野剛、平出利恵子

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