この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
能は、謡(うたい)と囃子(はやし)を伴奏に、演者が能面をつけて演じ、極めて簡素な所作で物語が展開されます。
その歴史は平安時代に日本各地で発生した猿楽(さるがく)にさかのぼり、鎌倉時代に、より完成度の高い歌(うた)と舞(まい)の劇へと進化して、室町時代初期に足利義満の庇護のもと、観阿弥、世阿弥父子によって大成されたといわれています。
生者と亡霊や精霊が語り合う深遠な世界観と様式美は、その後の日本美術の発展にさまざまな影響を与え、現代に伝わる伝統芸能として、2008年ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
本展覧会は、シテ方能楽師の梅若六郎玄祥師が、2018年に曽祖父である初代実の名跡を継ぐ四世梅若実襲名を機に企画されました。
同師の全面的協力を得て、猿楽発祥の地のひとつ、丹波に祖を持ち、600年を越える芸能の系譜を伝える名門梅若六郎家の貴重な面や装束約70点を紹介します。
◆四世梅若実(1948~)
観世流シテ方能楽師。1951年能『鞍馬天狗』の子方にて初舞台。以後、景英(かげふさ)、六之丞(ろくのじょう)、紀彰(としてる)と名を改める。1965年17歳で能『道成寺』を披く。1979年観世流梅若六郎家当主を継承。1988年五十六世梅若六郎を襲名する。海外公演や新作能の演出と上演、廃絶曲の復曲、異分野との共演にも積極的に携わる。2008年梅若家中興の祖である玄祥と舞台名を改名。2018年2月16日、亡き父に三世実を追贈し、四世実を襲名した。現代を代表するシテ方の一人として知られ、数多くの賞を受賞している。2007年日本芸術院会員、2014年重要無形文化財保持者認定(人間国宝)。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2019年2月26日(火)~2019年5月6日(月・振)
※施設の改築工事に伴い、長期休館中です。展覧会活動は、中之島香雪美術館(大阪市北区)にて継続中です。
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会場 | 香雪美術館 Google Map |
住所 | 兵庫県神戸市東灘区御影郡家2丁目12-1 |
休館日 |
月曜日 ※ただし、4月29日、5月6日は開館 |
観覧料 | 一般 800円(600円) 大高生 500円(400円) 中学生以下 無料
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TEL | 078-841-0652 |
URL | https://www.kosetsu-museum.or.jp/mikage/ |
香雪美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆ 梅園会(講演会と茶会)
「能面が物語る梅若家の今昔」
講師:宮本圭造氏
(野上記念法政大学能楽研究所教授)
開催日:2019年3月3日(日)
開催時間:講演:午後1時 茶会:午後3時から
定員:50名(応募多数の場合は抽選)
参加費:3,500円
※「四世梅若実襲名記念 幽玄の世界への誘い 梅若六郎家所蔵の能面と能装束」展の入場料含む
【参加申込方法】
往復はがきに住所・氏名(返信用にも)、電話番号を明記のうえ、下記宛先までお送りください。はがき1枚につき1名のみ申込みできます。
申込み受付後、参加費事前入金の案内を書面にて連絡します。
〒658-0048 神戸市東灘区御影郡家2丁目12-1 香雪美術館「梅園会」係
【締め切り】2019年1月31日(木)必着
◆ ギャラリートーク
会期中の毎週土曜日、午後2時から学芸員によるギャラリートークを行います。
※ギャラリートークの聴講は無料(要展覧会の鑑賞券)
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