4.0
最後に
建物に興味があり、前から訪ねたかったが、アクセスがちょっと不便。ようやく行けたと思ったら、閉館するとのこと。雰囲気があるだけに残念。展覧会は若い人が多く、にぎわっていた。ある出来事に対する回想が、言葉の表現が、少しずつ変わっていくのが興味深い。文字が多くてとても読み切れない。
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世界的に注目されるフランスの女性現代美術作家、ソフィ カル。
19年前に原美術館で開催し、大きな反響を呼んだソフィ カルの個展「限局性激痛」(1999-2000年)を、フルスケールでご覧いただく再現展を開催します。
同展は日本の美術館におけるカルの初個展として開催され、会期終了後、全出品作品がコレクションに加えられました。「限局性激痛」とは、医学用語で身体部位を襲う限局性(狭い範囲)の鋭い痛みや苦しみ を意味し、カル自身の失恋体験による痛みとその治癒を、写真と文章で作品化したものです。
人生最悪の日までの出来事を最愛の人への手紙や写真で綴った第一部と、不幸話を他人に語り、代わりに相手の最も辛い経験を聞くことで、自身の心の傷を少しずつ癒していく様子を、美しい写真と刺繍で綴った第二部で構成されます。
自身の人生をさらけ出し、他人の人生に向き合うカルの制作に多くの鑑賞者が心を打たれることでしょう。しかし一方で、カルの作品には常に虚か実か判然としない曖昧さが漂い、全てを素直に信じることの危うさも問題にしています。鑑賞者にさまざまな問いを投げかけるカルの作品を、この機会に是非ご覧ください。
◆ ソフィ カル とは
1953年パリ生まれ。見知らぬ人々を自宅へ招き、自分のベッドで眠る様子を撮影したものにインタビューを加えた「眠る人々」(1979年)や、ヴェネツィアのホテルでメイドをしながら、宿泊客の部屋の様子を撮影した「ホテル」(1981年)、拾ったアドレス帳に載っていた人物にその持ち主についてのインタビューを行い、日刊紙リベラシオンに連載した「アドレス帳」(1983年)など、彼女の作品は常に論争を巻き起こしています。
90年代の「本当の話」や「ヴェネツィア組曲」なども含め、虚実入り混じる不思議な作品を制作する一方で、「盲目の人々」(1986年)から始まった盲人に焦点を当てたシリーズにおいて、美術の根幹に関わる視覚・認識についての深い考察を行っています。
また、映画製作を行なった他、カルの生き方に感銘を受けたポールオースターが、彼女を小説「リヴァイアサン」の登場人物マリアターナーのモデルとしたことをきっかけに、逆にカルがターナーを演じた作品「ダブル・ゲーム」(1998年)を発表するなど、その活動は現代美術の枠組みを超えて広く注目を集めています。
テートギャラリー(1998年)やポンピドゥーセンター(2003年)での個展の他、各国の主要美術館にて個展を多数開催、第52回ヴェネチアビエンナーレ(2007年)にフランス代表として参加。2017年にはフランスにおける久々の個展を、パリ狩猟自然博物館という異色の会場で開催し、話題になりました。
原美術館では、「限局性激痛」(1999-2000)に加え、カルが長年にわたって追究してきた視覚や認識に関するテーマを扱った「最後のとき/最初のとき」(2013)の2回の個展を開催しました(「最後のとき/最初のとき」は豊田市美術館(2015年)、長崎県立美術館(2016年)へ巡回。
会期 |
2019年1月5日(土)~2019年3月28日(木)
2021年1月11日をもって閉館となりました
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会場 | 原美術館 Google Map |
住所 | 東京都品川区北品川4-7-25 |
時間 |
11:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 1月15日、2月12日 ※1月14日、2月11日は開館 |
観覧料 | 一般 1,100円 大高生 700円 小中生 500円 原美術館メンバーは無料
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TEL | 03-3445-0651 |
URL | https://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/exhibition/382/ |
4.0
建物に興味があり、前から訪ねたかったが、アクセスがちょっと不便。ようやく行けたと思ったら、閉館するとのこと。雰囲気があるだけに残念。展覧会は若い人が多く、にぎわっていた。ある出来事に対する回想が、言葉の表現が、少しずつ変わっていくのが興味深い。文字が多くてとても読み切れない。
3.0
原美術館が閉館と知ってから、必ず展示が変わる度に足を運ぼうと決めている。
ソフィ カルー限局性激痛
自分の心の痛みが強い時、キズを負って間もないとき
だれよりも自分が一番絶望のなかにいると思う
他人と対話し、時がたち
そのキズが癒えていく様子が見える面白い展示でした。
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