この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
鹿追町ゆかりの洋画家・神田日勝(かんだにっしょう 1937-1970)は農村生活の身近な物事を題材とした、力強いリアリズムの絵画で知られています。
本展では、神田日勝記念美術館が収蔵する神田日勝作品から、牛馬や人物を題材とした作品群をご紹介します。
神田日勝の画業は、1956年から1970年までわずか14年です。その画業において、牛や馬、人物は継続して描かれますが、その描かれ方は、60年代前半と後半とで大幅に変化します。
画業前期の作品は、写実的に描かれ、ペインティング・ナイフによる細かいタッチ(筆触)が画面をびっしりと覆っています。ひと筆ずつ絵の具を載せるというよりは、むしろ彫る、あるいは刻みつけるというような印象を受けます。馬の毛並は一本ずつ丹念に描写されますが、その胴体に所々毛の無い箇所があります。これは重い農機具を牽引することで擦れて生じる胴引きの痕です。彼らが働く農耕馬である証として、その身体に刻まれています。
画業後期には、原色を多用した鮮烈な色使いと大胆なデフォルメ、そしてダイナミックなストローク(腕の動き)による、新たな表現様式が確立されました。その造形手法には、60年代に興隆したアンフォルメルと呼ばれる抽象表現主義の芸術運動の影響が顕著に窺えます。牛馬と人物、そして男女や家族を題材に、躍動感あふれるエネルギッシュな大画面の作品が次々に描き上げられました。その変化を言い表すならば、静から動への転換と言えるでしょうか。その表現の振り幅を楽しんでいただければ幸いです。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年9月4日(火)~2019年4月14日(日)
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会場 | 神田日勝記念美術館 Google Map |
住所 | 北海道河東郡鹿追町東町3丁目2 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 ※ただし12月24日、1月14日、2月11日は祝日のため開館、翌火曜日は休館 年末年始 12月30日~1月5日、3月22日 |
観覧料 | 一般 520円(460円) 高校生 310円(260円) 小学生 210円(150円)
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TEL | 0156-66-1555 |
URL | https://kandanissho.com/ |
神田日勝記念美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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