4.0
名品揃い
古来技法がこの上ない世界を演出、観進むごとに古来の時へタイムスリップする高揚感に包まれる、とても素晴らしい展でした。まだ会えぬ名作との出会いに、今後も期待します。
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山種美術館創立者の山﨑種二(やまざきたねじ)は、1968(昭和43)年に完成された皇居宮殿を飾った美術品に感銘を受け、より多くの人々にこの優れた作品を鑑賞して欲しいという願いから、山口蓬春(やまぐちほうしゅん)、上村松篁(うえむらしょうこう)、橋本明治(はしもとめいじ)、東山魁夷(ひがしやまかいい)ら宮殿装飾を手掛けた日本画家たちに同趣向の作品制作を依頼しました。
これら、山種美術館所蔵の皇居宮殿にちなんだ作品を4年ぶりに一挙公開するとともに、皇室ゆかりの美術を紹介する展覧会を開催します。
加えて、天皇の手になる書・宸翰(しんかん)や宮家に伝来した絵巻、皇族から下賜された美術工芸品、野口小蘋(のぐちしょうひん)、下村観山(しもむらかんざん)、西村五雲(にしむらごうん)らによる宮家旧蔵の日本画など、皇室とゆかりの深い作品を紹介します。
さらに、1890(明治23)年に皇室による美術の保護奨励の目的で設置された帝室技芸員制度にも注目します。
橋本雅邦(はしもとがほう)、竹内栖鳳(たけうちせいほう)、上村松園(うえむらしょうえん)らの日本画から、川之邊一朝(かわのべいっちょう)、並河靖之(なみかわやすゆき)、濤川惣助(なみかわそうすけ)、香川勝廣(かがわかつひろ)らの工芸作品、そして黒田清輝(くろだせいき)や和田英作(わだえいさく)らの洋画まで、帝室技芸員に任命された作家たちの優品を通して、近代の美術家たちが皇室とどのように関わってきたかを振り返ります。
会期 |
2018年11月17日(土)~2019年1月20日(日)
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会場 |
山種美術館
![]() |
住所 | 東京都渋谷区広尾3-12-36 |
時間 |
10:00~17:00
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休館日 |
月曜日 12月25日(火)、1月15日(火) 12月29日(土)~1月2日(水)は年末年始休館 ※12月24日(月) 1月14日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大高生 900円(800円) 中学生以下 無料
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | http://www.yamatane-museum.jp/exh/2018/koushitsu.html |
4.0
古来技法がこの上ない世界を演出、観進むごとに古来の時へタイムスリップする高揚感に包まれる、とても素晴らしい展でした。まだ会えぬ名作との出会いに、今後も期待します。
5.0
皇室ゆかり、というと堅苦しいイメージでしたが、皇室に関連する、というよりは日本の美術史のなかで、皇室と関連するような品物という感じでしょうか。宮内省依頼で作成された絵画の下絵やそのバージョン違いの作品、皇室がいまもおくっているボンボニエールなど、楽しい作品が多いです。
東山魁夷の描いた「波」の宮内省とのペアの作品は素晴らしかった!!
他にも省亭の壁画の下絵なども美しく、どれも素敵なものでした。
点数がさほど多くないのでゆっくり鑑賞できました。
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渡辺省亭《赤坂離宮下絵 花鳥図画帖》のうち「淡紅鸚哥に科木」 1906(明治39)年頃 絹本・彩色
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