この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
画家にとってやきものは、制作意欲を刺激する素材です。陶芸作家の作品と比べて、一風変わったタッチの絵付けは、画家ならではといえるでしょう。
今回の展示では、九谷で色絵付けを学んだ洋画家・中村研一の陶芸作品12点に加え、硲伊之助や吉田冨士夫、そして中川一政らが手がけた陶芸作品をご覧いただきます。
中村研一(1895~1967)は福岡県に生まれ、岡田三郎助の指導を受け、大正九年、東京美術学校を卒業しました。帝展での入選を重ね、昭和25年には日本芸術院会員となります。
石川県ゆかりの洋画家・高光一也の師としても知られています。中村は昭和28~31年に、初代德田八十吉窯で九谷の絵付けを行いました。大皿をキャンバスに、九谷の五彩をもって描かれた作品の数々は、必ずしも陶芸作品として技術的に完璧とはいえませんが、筆触を活かした大胆な構図は魅力的です。
展示室では中村の油彩画《びわ》と《枇杷図皿》を並べて展示します。同じテーマを、油彩画と陶芸作品でどのように描いているか、楽しみながら比べていただけるかと思います。
また、中村の甥である染色作家・堀友三郎の作品3点を展示します。堀は伯父である中村に「工芸家は絵が描けないといかん」「ものを良く見、自分の主張を作品に打ち出さなきゃいかん」と言われたことを回想しています。媒体は違えど、自己の表現を追求した作家たちの姿勢を、感じていただきたいと思います。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年10月18日(木)~2018年11月19日(月)
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会場 | 石川県立美術館 Google Map |
住所 | 石川県金沢市出羽町2-1 |
時間 | 9:30~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 一般 360円(290円) 大学生 290円(230円) 高校生以下 無料 65歳以上 290円(290円)
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TEL | 076-231-7580 |
URL | https://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/ |
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