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コレクター松浦武四郎
松浦武四郎といえば、探検家として有名。展覧会名からも探検家としての展示を目当てに行きましたが、ちょっと違いました。静嘉堂文庫が所蔵している松浦武四郎が所蔵していた品々が中心の展示です。コレクター松浦武四郎は知らなかったので、新たな側面を教えてもらいました。
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「幕末の北方探検家」「北海道の名付け親」として知られる松浦武四郎(まつうらたけしろう 1818-1888)をご存じですか?
武四郎は伊勢国一志郡須川村(現在の三重県松阪市)の郷士の家に生まれました。10代半ばで全国を巡る旅の第一歩を踏み出し、旅の巨人とも称せられます。そして、彼の生涯はこの並外れた好奇心と実行力に貫かれていました。
その好奇心と実行力が最大限に発揮されたのが「北方(蝦夷地)探検」でした。当時の蝦夷地に6回も渡って調査し、初めて内陸部まで詳細に記した地図を作成しました。
また、明治2年(1869)、蝦夷地の新たな地名の選定を任され、「北加伊(海)道」という名を選びました。「北のアイヌの人々が暮らす大地」という思いを込めた命名です。ここには、彼とアイヌの人々との強い結びつきがあらわされています。
さて、武四郎のキーワードはこの2つだけではありません。彼は「古物の大コレクター」でもありました。
現在、静嘉堂では約900点にのぼる武四郎蒐集考古遺物を収蔵しています。これらを4年かけて整理し、2013年、初めて松浦武四郎蒐集コレクションお披露目の展覧会を開催致しました。
静嘉堂に収蔵された経緯は不明ですが、或いは、静嘉堂の創設者岩﨑彌之助の深川別邸を手掛けた大工頭柏木貨一郎と武四郎が交友関係にあったことが影響しているのかもしれません。
生誕200年の記念の年。本展示では、「幕末の北方探検家」そして「古物の大コレクター」という2面に焦点を当て、幕末・明治前期を生きた稀有な存在、松浦武四郎の姿をご紹介します。その多彩な事蹟に是非ご注目ください。
会期 |
2018年9月24日(月・振)~2018年12月9日(日)
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会場 |
静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)
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住所 | 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 10月9日(火) ※ただし9月24日、10月8日は開館 |
観覧料 | 一般 1,000円 大高生 700円(20名以上団体割引) 中学生以下 無料 |
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.seikado.or.jp/ |
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松浦武四郎といえば、探検家として有名。展覧会名からも探検家としての展示を目当てに行きましたが、ちょっと違いました。静嘉堂文庫が所蔵している松浦武四郎が所蔵していた品々が中心の展示です。コレクター松浦武四郎は知らなかったので、新たな側面を教えてもらいました。
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恥ずかしながらお名前も存知あげていなかったのですが、なんと「北海(加伊)道」の名づけ親の方とのこと。6回にもわたる蝦夷地の調査の功績が認められて、その大役をもらったのだそうです。
すごい方です!!
旅行と調査と収集が大好きな方とのことで、今回の展覧会には蝦夷地の調査で記録されたもののほかに、収集された数多くの品が展示されています。とにかくジャンルを問わず、「好きなもの」を集める好事家ではなく、「知りたいもの」を集める研究者なのかも。
まるで博物館のような展覧会で面白いです。
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