この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
描写力に定評のあった宮本三郎ですが、それを際立たせたのは平坦(フラット)で装飾性の高い画面構成だったのではないでしょうか。
本展は、その装飾性に注目して、初期から晩年の絢爛な作品世界へ到達するまでの画業の展開を追います。
◆宮本三郎について
宮本三郎(みやもとさぶろう)は、1905年5月23日、現在の石川県小松市松崎町に生まれ、1935年7月より世田谷区奥沢にアトリエを構えた、昭和を代表する世田谷区ゆかりの洋画家です。
川端画学校で富永勝重、藤島武二、また個人的には安井曾太郎に指導を受け、戦前は二科展を中心に発表を行いながら、雑誌の挿絵や表紙絵の制作でも活躍。戦時中は従軍画家として藤田嗣治、小磯良平らとともにマレー半島、タイ、シンガポールなどに渡り、第2回帝国芸術院賞受賞作品《山下、パーシバル両司令官会見図》(1942年)をはじめ、数々の戦争記録画を制作しました。
戦後は、熊谷守一、田村考之介、正宗得三郎らと第二紀会を設立。生来の素描力を土台に、さまざまに画風を変えながらも、人物を主たるテーマとして制作、晩年は花と裸婦を主題にした豪華絢爛な絵画世界を構築します。獅子文六の小説「大番」の挿絵や、高峰秀子や雪村いづみなど女優や歌手を描いた作品でも人気を博しました。
1974年10月13日、腸閉塞による心臓衰弱のため、69歳で他界。生涯、画家として活躍するだけではなく、金沢美術工芸専門学校(現・金沢美術工芸大学)、多摩美術大学でも教鞭をとり、二紀会では理事長にも就任するなど、後進の育成にも尽力しました。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年9月8日(土)~2019年3月17日(日)
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会場 | 世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館 Google Map |
住所 | 東京都世田谷区奥沢5-38-13 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日 9月18日(火)、9月25日(火)、 10月9日(火)、12月25日(火)、 年末年始 12月29日(土)~1月3日(木) 1月15日(火)、2月12日(火) ※祝・休日と重なった下記は開館 9月17日(月・祝)、9月24日(月・振替休日) 10月8日(月・祝)、12月24日(月・振替休日) 1月14日(月・祝)、2月11日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 200円(160円) 65歳以上 100円(80円) 大高生 150円(120円) 中小生 100円(80円)
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TEL | 03-5483-3836 |
URL | https://www.setagayaartmuseum.or.jp/annex/miyamoto/detail.php?id=my_exh00028 |
世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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