4.0
松田権六を中心に漆芸最高峰の作品がありました!
権六の「蓬莱の棚」と「鷺蒔絵棚」(広島県立美術館)の横並びが目をひきます。
蓬莱の棚を離れた位置から見ると 琳派の群鶴図!漆工芸の琳派か!!と
更に、前史雄の沈金箱 銀の「芳春」と金の「十六夜」が並んでおり、うっとり見入ってしまいました。(輪島漆芸美術館蔵)(東京国立博物館蔵)
MOA美術館からの ダリア螺鈿蒔絵料紙硯箱 も伝統とは違う感覚、又 白山松哉の素晴らしい作品もありました。
他 東京国立近代美術館、香川県の美術館等より選りすぐりの作品が来ておりました。
ただ、漆芸は小さな箱類が多く展示がいつも単調に思えます。出来るだけ多くの作品の見どころコメントがあればと感じます。今の技術を使ってCGで夜空に浮かべるように映し出したり せめて 拡大して見せてくれたり 詳しく無い人の関心を引く工夫が欲しいと思いました。
蓬莱の棚は以前の持ち主が疎開時、これだけは直ぐ持ち出せるように縁側?に置いて保管していたらしい とか他エピソード満載なのにね。