この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
渋谷区ゆかりの作家またはコレクターなどの協力を得て、特別陳列を開催します。今年度は「斎藤茂吉-歌と書と絵の心」展を開催します。
近代日本文学において優れた業績のある斎藤茂吉。歌人、作家そして精神科医でもあった茂吉は1882(明治15)年5月14日、山形県金瓶に守谷伝右衛門の三男として生まれました。斎藤茂吉は40~50代にかけて自宅のある青山から道玄坂の鰻店「花菱」によく通ったように、渋谷との関係も深く、渋谷に関する歌も数多く作りました。
近代写実主義を標榜する短歌結社アララギの中心人物として、自らも独自の写生説をうちたてた歌人ですが、幼少より絵画作品に興味を持ち、それに関する多くの美術批評も執筆しました。
また、ドイツ留学時代に持ち帰った複製画を雑誌『アララギ』の表紙に使い、一枚一枚に丁寧な解説文を書いており、そこには茂吉の絵に対する深い愛着と、鋭い批評眼がみてとれます。
そして、終戦後の1946(昭和21)年から1947(昭和22)年にかけての山形県大石田への疎開中には、本格的に絵筆を執り絵画作品を遺しました。
本展は、公益財団法人斎藤茂吉記念館協力のもと、対象の在り方を現実的に観入り、聴き入り、そして物事の真実の姿を把握するという斎藤茂吉の唱えた「写生」の世界を、歌や書、絵画を通して紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2018年2月11日(日・祝)~2018年3月18日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
渋谷区立松濤美術館
|
| 住所 | 東京都渋谷区松濤2-14-14 |
| 時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
| 休館日 |
2月13日(火)、19日(月)、26日(月)~3月2日(金) 3月5日(月)、12日(月) |
| 観覧料 | 無料 |
| TEL | 03-3465-9421 |
| URL | http://www.shoto-museum.jp/exhibitions/2017salon/ |
渋谷区立松濤美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
《斎藤茂吉肖像画》鈴木信太郎画、1952(昭和27)年、油彩・カンヴァス、59.5×48.5cm 斎藤茂吉記念館所蔵
《凧絵「桃太郎」》斎藤茂吉画、1895(明治28)年頃、紙本着色、58.5×37.0cm 斎藤茂吉記念館所蔵
《「南瓜図」画賛》たまきはる命いきむとはしきやしこの畑つ物も食はざらめやも 斎藤茂吉画賛、1945(昭和20)年、紙本墨書着色 74.2×29.0cm
《実相観入》斎藤茂吉書、紙本墨書、54.0×26.8cm 斎藤茂吉記念館所蔵
《くれなゐの大き牡丹の咲くみれば花のおほきみ今かかがやく》(歌集『白桃』(昭和8年)所収) 斎藤茂吉、1943(昭和18)年5月10日、紙本墨書、36.0×6.0cm 斎藤茂吉記念館所蔵
《芍薬図》斎藤茂吉画、紙本着色、66.4×31.8cm
《顔料(各皿入り)6色》斎藤茂吉旧蔵、4.5×2.5cm 斎藤茂吉記念館所蔵