この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
国際的に高い評価を受けている版画家・棟方志功(1903-1975)は、青森県青森市に生まれました。
画家を目指して上京した棟方は、やがて版画を生涯の仕事と定めます。日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961)と棟方の出会いは、1936年4月の国画会会場でした。
柳は棟方の「大和し美し」の買い上げを即決、以来作品の指導監修にあたります。半年後、日本民藝館の開館時には新作「華厳譜」が大広間の壁一面を飾ることになりました。
棟方は柳を生涯の師として仰ぎ、作品が仕上がるたびに持参して意見を求め、彫り直しを命じられても粛々と応えました。一方柳は棟方の作品を活かすべく、表具の考案に熱心に取り組みました。
こうしたやり取りは二人の間に交わされた書簡にも残されており、深い信頼で結ばれた師弟関係を垣間見ることができます。
柳は棟方の仕事を「何か自分以上の力が背後にあって、それが仕事をさせているのを感じているのです」(「棟方と私」1958年)と評しました。これは、美しい工芸品が生まれる道は仏教の「他力道」に基づく、と説いた柳による最上の讃美であると言えましょう。
本展では、出会いから柳が没するまでの25年間、柳の眼に叶った棟方の代表的作品(その多くが柳の装案による師弟の協同作品でもあります)を展観、数十年ぶりの出品となる「海山の柵」「般若心経経文板画柵」、またほぼ初公開となる両人の書簡から、その関係性や思索の相違などを探りつつ、棟方作品の魅力を紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年1月11日(木)~2018年3月25日(日)
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会場 | 日本民藝館 Google Map |
住所 | 東京都目黒区駒場4-3-33 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ※祝日の場合は開館し、翌日休館 |
観覧料 | 一般 1,100円 大高生 600円 中小生 200円 |
TEL | 03-3467-4527 |
URL | https://mingeikan.or.jp/ |
日本民藝館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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