この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
ラファエル・ローゼンダールは、インターネット空間を発想と表現の場とする、時代の最前線を走るアーティストの一人です。
カラフルで美しく、かつ思索的でもあるプログラム映像作品を掲載した彼のウェブサイトは、年間5000万のアクセス数を誇っています。また、インターネット空間以外にも、インスタレーション、テキスタイル、レンチキュラーによる絵画作品、そして俳句という言葉の芸術など、さまざまな方法でその世界観を表現してきました。
一方、ローゼンダールの作品は、現代のデジタル化社会における美術作品のありようを検証するものでもあります。ウェブサイト作品はドメイン名に購入者の名前を表示することによって作品の所有者を表しますが、その作品自体は誰でも、世界中のどこからでも、ネットに接続していさえすれば鑑賞できるようになっています。
このような、パブリックとプライベート、また“ 複製技術時代における”アート作品そのものの性質などについての鋭い洞察と回答は、私たちがいままさに経験しはじめている新しい時代のアートを考える上で重要な実践です。
本展は、日本ではもちろん、世界で初めて、ローゼンダールが公的美術館で行う個展となります。十和田市現代美術館の 3つの企画展示室を使い、彼の独創的な芸術世界を、映像インスタレーション、タペストリー、そして俳句の作品で紹介しながら、現代のメディアがインスパイアする創造性を示唆します。
◆ Rafaël Rozendaal ラファエル・ローゼンダール
1980年オランダ生まれ/米国在住。インターネット・アートの代表的存在。シンプルな造形と動き、象徴的な色彩、遊び心に満ちたプログラム映像とインタラクションをウェブ上で発表し、それらを用いたインスタレーションや、絵画、タペストリー作品などを現実の展示空間でも展開してきた。ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめとする世界的な国際展への出品、またポンピドゥーセンター(パリ)、ステデリック・ミュージアム(アムステルダム)等、著名な美術館での展覧会多数。中でも、2015年のニューヨーク、タイムズ・スクエアの電光掲示板を使ったインスタレーションは特に有名。日本との関わりも深く、2009年にAITレジデンシープログラム参加を皮切りに、Takuro Someya Contemporary Artでの個展(2010、2016、2017)、カルバン・クラインとのコラボレーションイベント(2012)、「セカイがハンテンし、テイク」(川崎市市民ミュージアム、2013)、茨城県北芸術祭(2016)で作品を発表。彼の俳句作品は2013年の展示をきっかけに始められた。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2018年2月10日(土)~2018年5月20日(日)
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会場 | 十和田市現代美術館 Google Map |
住所 | 青森県十和田市西二番町10-9(官庁街通り沿い、消防署となり) |
時間 | 9:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 月曜が祝日の場合はその翌日 ※ただし、2018年2月12日(月)、 4月30日(月)〜5月1日(火)は開館 |
観覧料 | 企画展+常設展セット券 1,000円 企画展の個別料金は一般 600円 団体(20名以上) 100円引き 高校生以下無料 |
TEL | 0176-20-1127 |
URL | http://towadaartcenter.com/exhibitions/rafael-rozendaal-generosity/ |
十和田市現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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