この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
じつに200年間以上も継続した近世日本の長期平和。もし江戸時代に対外戦争が引き起こされ、また戦国時代のような内戦へと逆戻りしていたなら、日本とアジアの近代史はまったく違ったものになっていたことでしょう。
世界史的に見ても稀な長期平和状態、すなわち「天下泰平」の世の中は、どのようにかたち作られ、維持されたのでしょうか。日本史研究の最大のテーマの一つです。
細川家二代忠興(1563~1646)と三代忠利(1586~1641)は、戦国の動乱から泰平へと歴史が動く、まさに日本史上の大転換の最前線にいました。本展では、豊臣秀吉の天下統一、関ケ原合戦、九州への転封・国づくり、島原天草一揆までを豊富な歴史資料によって展観し、江戸時代における「天下泰平」確立の秘密を探ります。
加えて、道家左近や築山兵庫など、忠興・忠利を支えた個性豊かな細川家臣の活躍ぶりも、昨年の熊本地震後に見出された新出文書等から読み解いていきます。
激動の時代から泰平の世に生きた細川家や地域の人々の生の声を、大名家随一の史料を通してご堪能ください。
◆ 熊本大学永青文庫研究センターとは
永青文庫は、約5万8千点に及ぶ歴史資料を熊本大学附属図書館に寄託しています。そこには、室町幕府で要職を務めた細川家にかかわる文書や、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康など天下人が細川家に発給した文書といった「御家の資料」、熊本藩を統治していた時代に蓄積された「藩庁史料」など、歴史を語るうえで欠かせない文書類が多数含まれています。永青文庫研究センターは、これらの資料の総合的な研究を通じて、当該資料に立脚した拠点的研究を組織し、また地域文化の振興に貢献することを目的として、2009年に熊本大学に設置されました。2018年4月には設立10年目を迎えます。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年12月9日(土)~2018年1月28日(日)
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会場 | 永青文庫 Google Map |
住所 | 東京都文京区目白台1-1-1 |
時間 | 10:00~16:30 (最終入場時間 16:00) |
休館日 |
月曜日 (但し1/8は開館し、翌日休館) 年末年始(12/25~1/5) |
観覧料 | 一般 800円(700円) シニア70歳以上 600円(500円) 大学・高校生 400円 中学生以下無料
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TEL | 03-3941-0850 |
URL | https://www.eiseibunko.com/ |
永青文庫の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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