4.0
画家と妻
シャガールの造形物を見るのは初めてでしたが、版画を深めに彫り込んだようなわりと平面的な彫刻が多かったです。
『画家と妻』という絵の緑と赤のコントラストが鮮やかで気に入りました。
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シャガールが初めて陶器を手がけたのは1949年、戦火を逃れて亡命していたアメリカからフランスに戻った翌年のことでした。
この頃から彼の活動の場所はパリではなく、地中海の光あふれる南フランスの小さな村々へと移っていきます。
環境の変化は創作にも大きな影響を与えます。陶器を手がけた2年後の1951年には最初の彫刻作品が誕生します。この頃シャガールはすでに60代半ばの円熟期にさしかかっていましたが、新しい表現手段を手にした彼は、まるで子どものように喜々としながら新たな創作意欲をみなぎらせます。
そして生み出された陶器や彫刻の数々。それは画家の余技をはるかに超えた、独自性と創造の喜びにあふれています。
<シャガール展 三次元の世界>と題された本展は、この作家のあまり知られていない彫刻と陶器などの立体作品を、まとめてご紹介する日本で初めての試みです。
約170点の出品作品のうち、3分の1が彫刻と陶器、それ以外は馴染みの深い絵画や素描、版画といった構成です。シャガールが立体作品に取り組むのは晩年ですが、三次元への意識はごく初期の作品にも見られます。
絵画と彫刻、平面と立体が、この作家の中でどのように意識され、作品化されていったのか。その創作の秘密に本展は迫ります。
会期 |
2017年12月14日(木)~2018年2月18日(日)
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会場 | 名古屋市美術館 Google Map |
住所 | 愛知県名古屋市中区栄2-17-25 (芸術と科学の杜・白川公園内) |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ※1月8日(月)、2月12日(月)は除く 12月29日(金)~1月3日(水) 1月9日(火)、2月13日(火) |
観覧料 | 一般 1,400円(1,200円) 高大生 1,000円(800円) 中学生以下 無料
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TEL | 052-212-0001 |
URL | http://www.chunichi.co.jp/event/chagall/ |
4.0
シャガールの造形物を見るのは初めてでしたが、版画を深めに彫り込んだようなわりと平面的な彫刻が多かったです。
『画家と妻』という絵の緑と赤のコントラストが鮮やかで気に入りました。
3.0
シャガール展は、油彩だったり、版画だったり、いろんな切り口でとても多く開かれていると思います。今回の「三次元の世界」は彫刻の切り口から。
これだけのシャガール彫刻作品がまとまって展示されるのを見るのは初めてでした。
まんねりせず、シャガールの新たな一面を知るには良いかもしれません。
3.0
シャガールの絵は何度も見たことがありますが陶器や彫刻は初めてだったので新鮮な気持ちで見ることができました。
しかしシャガールの魅力である独創的な構図や色彩が存分に発揮されているのはやはり絵のほうだなとも感じました。
4.0
はじめましてのシャガールと、おなじみのシャガール。
この文言に惹かれて訪れた展覧会でした。期待を裏切らず、様々な時代の作品に触れて、シャガール作品への印象が変わったことに満足しています。
着目すべきは、シャガールの取り組みを題材や立体的な広がりなどのいくつかの観点から解き明かそうとの試みを行っていたことと、そのための手がかりとして彫刻と絵画とを交えて紹介していたことです。
これまで表現法として隔たりがあると感じていた彫刻と絵画とを、そうした観念にとらわれることなく理解できるのだと感じました。
個人的に少し違和感を覚えたこととしては、展覧会の最初と最後に“誕生日”に絡んだ展示がされており、あえて展示場所を分断することなく同一テーマとして展示してあればと思ったことでした。また訪れたいです。
4.0
シャガールが好きで、色々な展覧会に何度か足を運んだことがあるのですが、彫刻作品がこんなに沢山、展示されているシャガール展は初めてで、とても貴重だと思いました。もちろん、絵画も沢山展示されていて、見ごたえのある展覧会で良かったです。
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