この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
絵画表現における形と精神性の相関関係を研究し、絵画制作を行ってきた東京在住の美術家・母袋俊也の個展が開催されます。
本展では、1993年に岡山県北西部の鯉が窪湿原を描いた《Koiga-Kubo》(12枚組)と今展のために、同一のフォーマートで描かれた新作《Koiga-Kubo》(6枚組)の新旧の〈TA〉系2点が、展示ギャラリー内で対面展示されることになります。また壁上部には空の絵〈Himmmel Bild〉が展示され、絵画作品の前面には〈枠窓〉が設営され、画面内の像は枠での切り取りによって新たな「像」を浮び上げることになります。小展示室では〈Qf〉系が対比的に展示されます。
世界中で個展やグループ展を開催する母袋の作品は、ギャラリー空間を飛び出して、外の風景を取り込んだインスタレーション作品も展開します。
岡山での初個展となります。
◆母袋俊也(もたいとしや)プロフィール
ドイツ留学中の1986年複数パネル連携の絵画形式の着想を得、フォーマート(画面の縦横比・サイズ)と精神性の相関をメインテーマに制作展開、理論研究をすすめる。
帰国後、日本障屏画と西欧祭壇画の構造比較研究をとおして立川のアトリエ('88~)で制作された偶数連結、余白、横長フォーマートの特徴を備えた作品群は、'95 のアトリエの藤野への移設を契機に“TA”(TAchikawa)系と命名される。
それら“TA”系絵画は'99年以降連続的に制作される外界の光景を様々なフォーマートの窓で切りとる視覚体験装置《絵画のための見晴らし小屋》(野外作品)と連関しながら展開している。
また2001年からは、イコン、阿弥陀如来の掌をモデルとし、正方形フォーマートに余白を持たず色彩と筆致が充満する “Qf”系の作品が開始され“TA”系と対峙的に展開されている。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年10月20日(金)~2017年12月3日(日)
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会場 | 奈義町現代美術館 Google Map |
住所 | 岡山県勝田郡奈義町豊沢441 |
時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 ※但し、月曜日が祝日の場合は開館 |
観覧料 | 一般・大学生 200円 ※常設との共通チケットをお求めの場合は、通常料金 700円 |
TEL | 0868-36-5811 |
URL | http://www.town.nagi.okayama.jp/moca/ |
奈義町現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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