この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
まるで曲げた親指のような形で日本海に突き出た能登半島。同地はかつて「能登国」と呼ばれ、独自の歴史と文化を発展させてきました。
その中で中世から近世の時期にかけては、室町時代には足利幕府の名門・能登畠山氏、そして江戸時代には加賀百万石の大名・前田氏によって統治されます。両氏ともに文化活動を大いに奨励、数多の名品がもたらされる一方で、国内では当地ならではの文物が次々と生み出されました。
それらの美術工芸品は、ジャンルを問わず実に多種多様です。中でも絵画の分野は、桃山時代に大活躍した絵師・長谷川等伯(1539~1610)を生み出したという点で特筆されるでしょう。彼は能登で絵師としての技量を磨き、後に京都画壇で一世を風靡する礎を築いたのです。
そして江戸時代には「能登の大雅堂」池野観了(1753~1830)や、「孤高の南画家」山崎雲山(1771~1837)といった文人画家たちをはじめ、魅力的な絵師たちが能登を舞台に活躍しました。
そこで本展では室町時代から江戸時代にかけて制作、もしくは伝来した「能登地方ゆかりの絵画」に焦点をあて、等伯や能登の「長谷川派」絵師たち、そして観了と雲山を中心に、仏画や肖像画などを加えた計21点を紹介。さらに参考出品として、「複製松林図屏風」(原本長谷川等伯筆)も展示いたします。
長き年月、能登の風土の中で育まれつつ多くの人びとにより大切に守られて、現在に受け継がれてきた名画の数々。それらかけがえのない貴重な品々を、ぜひゆかりの地でご鑑賞ください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年9月23日(土・祝)~2017年10月22日(日)
2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」の影響による施設設備の点検・整備のため、当面の間、臨時休館
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会場 | 石川県七尾美術館 Google Map |
住所 | 石川県七尾市小丸山台1-1 |
時間 | 9:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 10月10日(火) ※10月9日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 500円(400円) 大高生 350円(300円) 中学生以下無料
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TEL | 0767-53-1500 |
URL | https://nanao-art-museum.jp |
石川県七尾美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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