この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
函館生まれの田辺三重松(たなべ・みえまつ/1897年~1971年)は、力強いタッチと大胆な色づかいにより北海道の雄大な自然を生涯描き続けました。三重松の作品は、今もなお私たちを魅了してやみません。本展覧会は、三重松の画業を次の4章に分けてご紹介します。
Ⅰ 画家としての出発
三重松は、函館商業学校(現・北海道函館商業高校)在学中に図画教師で日本画家の北條玉洞の指導を受け、画家を志します。卒業後は、家業に従事しながら絵画制作を続け、1928(昭和3)年、第15回二科展に初出品・初入選を果たします。
Ⅱ 模索と二科会での活躍
二科展入選の常連となった三重松は、同会の安井曽太郎と児島善三郎の薫陶を受けつつ、自身の作風を模索してゆきます。また、1934(昭和9)年に新美術家協会会員に推挙、1942(昭和17)年に二科賞を受賞、その翌年には二科会会員に推挙されました。
Ⅲ 戦後の再出発
戦後、行動美術協会と全道美術協会(全道展)の創立に加わります。あわせて、教職を離れて制作に専念します。終戦直後は函館の風景を描いていましたが、1950年代に入ると、取材範囲を道央、道東まで広げてゆきます。
Ⅳ 円熟の境地へ
昭和30年代に入るころから、三重松は風景を前にした率直な感動を、力強い輪郭線と色面の対比により表現していきます。1967(昭和42)年には、網膜剥離により右眼の視力を失う悲劇に見舞われますが、画境はいっそう深まってゆきました。
本展覧会では、北海道立函館美術館が所蔵する田辺三重松の作品を、三重松自身の言葉を交えながらご覧いただきます。北海道の自然と風景を深く愛し、描き続けた三重松の作品の魅力を堪能いただけることでしょう。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年10月4日(水)~2017年10月27日(金)
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会場 | 北海道立函館美術館 Google Map |
住所 | 北海道函館市五稜郭町37-6 |
時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 ※月曜日が祝日の場合は開館 ※祝日開館に伴う振替日 |
観覧料 | 一般 510円(410円) 高大生 300円(200円)
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TEL | 0138-56-6311 |
URL | https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/hbj/ |
北海道立函館美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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