この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
十和田市現代美術館の不思議な常設作品、《フライングマン・アンド・ハンター》。建物と建物の間で、空を見上げて初めて見つけられる2体の彫刻です。空中浮遊しているのか、空へ向かって飛び立とうとする一人を、もう一人がつかまえようとしているのか?ユーモラスな姿で私たちに「間」や「関係」を考えさせます。
この作品の作者、森北伸は、空間を読み込み、素材の特性を生かした素朴な味わいの絵画や彫刻作品を、絶妙なバランスで展示します。作品には人や家、木といったモチーフがよく見られ、環境と作品、建築と作品、人と作品、作品と作品といったさまざまな関係性が「間(ま)」に漂い、詩的なユーモアに包まれます。
本展は、2000年代より着実に制作・発表を重ねてきた森北にとって初の、美術館での個展となります。《フライングマン・アンド・ハンター》からつながる最新作を制作・展示、新たな物語を展開します。「遠くからでも見える人」というタイトルには、森北作品を読み解き、楽しみながらその魅力を体感する、重層的な意味が込められています。
人も事物も情報となり、複雑な関係性のうちに、息苦しく、先が見えづらくなっている今の時代に、立ち止まり、自分と周囲を見つめ直すひとときを、十和田市現代美術館で体験してください。
◆ 森北 伸(もりきた しん)プロフィール
1969年愛知県生まれ、愛知県立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業、岐阜県多治見市在住。人や家などをモチーフとし、絵画や彫刻作品を制作。2009年「Kami 静と動 現代日本の美術」ザクセン州立美術館(ドイツ/ドレスデン)、2016年「あいちトリエンナーレ2016: 虹のキャラヴァンサライ」(愛知芸術文化センター、名古屋 ほか)、2017年「so alone」ケンジタキギャラリー(東京)など、国内外の展覧会で作品を発表している。十和田市現代美術館では、四肢をのばして浮かぶ人型の彫刻と、それをユーモラスな仕草で眺める人型の彫刻《フライングマン・アンド・ハンター》を常設展示。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年10月7日(土)~2018年1月28日(日)
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会場 | 十和田市現代美術館 Google Map |
住所 | 青森県十和田市西二番町10-9(官庁街通り沿い、消防署となり) |
時間 | 9:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 (月曜が祝日の場合はその翌日) ただし、2017年10月9日(月)、2018年1月8日(月)は開館。 2017年12月25日(月)~2018年1月1日(月)は年末年始休館。 |
観覧料 | 企画展+常設展セット券 1,000円 企画展の個別料金は一般 600円 高校生以下無料
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TEL | 0176-20-1127 |
URL | http://towadaartcenter.com/ |
十和田市現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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