この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
1971年、20歳で渡仏した田原桂一は、日本の光とは異質なヨーロッパの光に出会い、衝撃を受けました。そして《光》そのものを探究するため、パリを拠点に写真(=Photography 直訳:光で描く絵)を撮り続け、高い評価を得ました。一方、1960年代にモダン・ダンサーとして活動を始めた田中泯は、1974年、独自の舞踊を求めて活動の幅を広げ、そのユニークな身体表現で注目されました。
1978年秋、パリで邂逅した二人は《光と身体の関係性》の探究を始めます。ヨーロッパ、アメリカ、そして日本。さまざまな都市や大自然の場と切り結び、異なる光や大気や季節に反応するダンサーを、写真家がイメージに焼き付ける─この濃密なフォトセッションは1980年まで続きます。しかし、生み出された写真は、何故か発表されることなく筐底に秘められたまま歳月が流れました。
2016年、それぞれキャリアを積み重ねてきた二人は《原点回帰》を決め、ようやく写真集「Photosynthesis 1978-1980」にまとめると同時に、36年ぶりにフォトセッションを再開、新作を撮り始めます。奇しくも、原美術館は最初のフォトセッションと同時期、1979年にオープンいたしました。
本展では、原美術館の歩んできた歳月と同じ期間にわたるこのプロジェクトから厳選した作品を展示いたします(展示という形では日本初公開)。また、田中泯は「第5回ハラアニュアル展」(1985)以来久々に原美術館でパフォーマンスをする予定です。
※本展は、病のため惜しくも本年6月6日に他界した田原桂一が、亡くなる直前まで準備に精力を傾けたプロジェクトです。
◆田原桂一(たはら けいいち)
1951年京都府出身。フランス・アルル国際写真フェスティバル新人大賞(1977)、木村伊兵衛写真賞(1985)、フランス芸術文化勲章シュバリエ(1993)など受賞多数。近年は《光》を探究する延長で彫刻・環境造形も手がける。
2017 年、チェコ・プラハ国立美術館で個展「Photosynthesis1987-1980」を開催。2017年6月他界。
◆田中泯(たなか みん)
1945年東京都出身。クラシックバレエとモダンダンスを学び、60年代にダンサーとして活動を開始。
1970年代に独自の舞踊を発展させ、内外で高い評価を得る。映画「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督、2002)以降、俳優としても活動。フランス芸術文化勲章シュバリエ(1990)、サントリー地域文化賞(1995)、日本アカデミー賞(2003)、朝日舞台芸術賞(2006)など受賞多数。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年9月9日(土)~2017年12月24日(日)
2021年1月11日をもって閉館となりました
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会場 | 原美術館 Google Map |
住所 | 東京都品川区北品川4-7-25 |
時間 |
11:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ※9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館、9月19日(火)、10月10日(火)は休館 |
観覧料 | 一般 1,100円 大高生 700円 小中生 500円
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TEL | 03-3445-0651 |
URL | http://www.haramuseum.or.jp/ |
原美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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