5.0
日本の洋画を展覧
「1930年協会」と続く「独立美術協会」を展覧する。
全国を回っている展覧会だが、八王子でやるのは、1930年協会を結成した五人のうちの一人、小島善太郎が、協会の書記を務めており、資料がたくさんあるから。
前田寛治、佐伯祐三、里見勝蔵にはじまり、須田国太郎から、福沢一郎まで、日本の洋画を展覧できる素晴らしい展覧会でした。
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第一次世界大戦後のパリは芸術の都として再び華やかな季節を迎え、世界中から集まった画家たちは、エコール・ド・パリと呼ばれ活躍しました。日本からも多くの若い画家がパリに憧れ渡仏しています。「1930年協会」は1920年代前半をパリで過ごした画家、木下孝則、小島善太郎、里見勝蔵、佐伯祐三、前田寛治により新しい作品発表の場として、帰国後に結成したグループです。わずか5人で始めた同協会は、またたく間に400名が集う勢力へと成長しました。
しかし、創立メンバーの木下、佐伯の再渡仏と佐伯の客死、里見の離脱、更に前田の死によって、足並みを乱した1930年協会は画壇再編の渦にのみ込まれていきます。ついには名称の由来となった1930年に、創立メンバーの小島善太郎を含む気鋭の洋画家14名による新たな美術団体が誕生したことで、その活動に終止符が打たれました。その美術団体の名称は「独立美術協会」。既存の美術団体との絶縁、新時代の美術の確立を高らかに謳いあげ、画壇を牽引していくことになります。
本展覧会をとおして、昭和初期の画壇に新風を吹き込み新しい時代の幕を開いた若き画家たちの情熱を感じ、お楽しみいただければと思います。
本展覧会は1930年協会結成90周年を機に「1930年協会」を軸に昭和初期の洋画壇の変遷を顧みる全国巡回展として企画されました。鳥取県立博物館を皮切りとして、田辺市立美術館(和歌山)、河口湖美術館(山梨)、北海道立函館美術館、酒田市美術館(山形)、北九州市立美術館分館(福岡)で開催され、八王子市夢美術館(東京)が最終会場となります。
出品作家
清水登之 鈴木保徳 川口軌外 小島善太郎 児島善三郎 中山巍 木下孝則 鈴木千久馬 鈴木亜夫 伊原宇三郎 里見勝蔵 高畠達四郎 前田寛治 林武 福沢一郎 佐伯祐三 木下義謙 田中佐一郎 田中行一 海老原喜之助 中村節也 今西中通 大野五郎 (生年順)
会期 |
2017年9月15日(金)~2017年11月5日(日)
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会場 | 八王子市夢美術館 Google Map |
住所 | 東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F |
時間 | 10:00~19:00 (最終入場時間 18:30) |
休館日 |
月曜日 ※祝日の倍は開館し、翌火曜日が休館 |
観覧料 | 一般 700円(560円) 学生(小学生以上)・65歳以上 350円(280円) 未就学児無料
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TEL | 042-621-6777 |
URL | https://www.yumebi.com/ |
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「1930年協会」と続く「独立美術協会」を展覧する。
全国を回っている展覧会だが、八王子でやるのは、1930年協会を結成した五人のうちの一人、小島善太郎が、協会の書記を務めており、資料がたくさんあるから。
前田寛治、佐伯祐三、里見勝蔵にはじまり、須田国太郎から、福沢一郎まで、日本の洋画を展覧できる素晴らしい展覧会でした。
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