この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
この展覧会は、仏教の多種多様なほとけの図様を、“支えるもの”という視点から見るものです。ほとけが何によって支えられ、何に乗り、あるいは何を踏みつけているのかを知ることは、それぞれのほとけの名前や意味を知るヒントでもあります。
ほとけの台座といえば、まず蓮の花、すなわち“蓮華”をあげるべきでしょう。泥のなかより茎を伸ばし、水面に触れることなく白や淡紅色の優美な花を咲かせる蓮は、仏教を象徴する花として愛されています。
ほとけを乗せる動物には、普賢菩薩を乗せる白い像、また文殊菩薩を負う獅子が有名です。また、天部のほとけでは、甲冑に身を包む武神(四天王)が邪鬼を踏み、優美な女神(弁財天)は蓮の葉を台座にしています。また阿弥陀如来や地蔵菩薩の出現は、ほとけを乗せた雲の動きによって表されます。
そして密教では、ヒンドゥー教の神々を取り込むことで、ほとけとそれを支える台座の種類を飛躍的に増やします。多様なほとけの相関図である曼荼羅は、台座の種類を見ることで、ほとけのグループやその構成がわかります。
この展覧会では、「金剛界八十一尊曼荼羅」「善光寺縁起絵」「愛染明王像」(いずれも重要文化財)といった絵画の名品、「毘沙門天立像」「不動明王立像」の彫像など根津美術館コレクション選りすぐりの日本の仏画約40件を展示いたします。仏教美術のシンボリズム、その豊かな世界をお楽しみいただけるでしょう。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年9月14日(木)~2017年10月22日(日)
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会場 | 根津美術館 Google Map |
住所 | 東京都港区南青山6-5-1 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 ※9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館、9月19日(火)、10月10日(火)は休館 |
観覧料 | 一般 1100円(900円) 学生 800円(600円)
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TEL | 03-3400-2536 |
URL | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
根津美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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