遠藤利克展 -聖性の考古学

埼玉県立近代美術館

  • 開催期間:2017年7月15日(土)~2017年8月31日(木)
  • クリップ数:4 件
  • 感想・評価:2 件
遠藤利克展 -聖性の考古学 埼玉県立近代美術館-1
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遠藤利克展 -聖性の考古学 埼玉県立近代美術館-5
遠藤利克展 -聖性の考古学 埼玉県立近代美術館-6
遠藤利克《泉》/1991 年/95φ×1926cm/東京都現代美術館蔵/撮影:小椋安幸
遠藤利克《Trieb-ナルチスの独房II》/2000年/160×252×190cm/作家蔵
展示風景:秋山画廊/撮影:山本糾
遠藤利克《空洞説(ドラム状の)-2013》の焼成風景/2013年
遠藤利克《空洞説(ドラム状の)-2013》/2013年/450φ×240cm/作家蔵
展示風景:宇都宮美術館 撮影:椎木静寧
遠藤利克《空洞説-木の舟》/2009年/長さ 1100cm/作家蔵
展示風景:青森公立大学 国際芸術センター青森 撮影:山本糾
遠藤利克《寓話V-鉛の柩》/2016 年/350×120×100cm/作家蔵
展示風景:秋山画廊 撮影:椎木静寧
遠藤利克展 -聖性の考古学 埼玉県立近代美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

遠藤利克(1950-)は現代の日本を代表する彫刻家です。

1960年代から70年代にかけて芸術の原理をラディカルに問い直したミニマリズムや「もの派」の洗礼を受けながらも、それらの地平を越えることを課題として、遠藤は1980年代の現代美術シーンに関わっていきます。

美術における物語性の復権を掲げた遠藤の作品では、舟や桶、柩などのモチーフが古の文化や神話的な物語を喚起する一方、水や火などのプリミティヴな要素が、人間の生命の根源にあるエロス(生の衝動)とタナトス(死の衝動)を呼び覚まします。作品の圧倒的なスケールは身体感覚にダイレクトに働きかけ、畏怖と恍惚が、そして生と死が一体となった、より高次元の感覚へと観る者を導いていきます。それは遠藤にとって、芸術を通じて「聖なるもの」に近づくことなのです。

ドクメンタやヴェネツィア・ビエンナーレにも出品、北欧と英国で巡回展を行うなど、遠藤利克は国際的にも極めて評価が高い彫刻家です。本展は、26年ぶりに関東の美術館で開催される大規模な個展となります。

2010年代に制作された作品を中心に展示構成する本展では、「聖性」と「考古学」をキーワードに遠藤利克の現在と本質に迫ります。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2017年7月15日(土)~2017年8月31日(木)
会場 埼玉県立近代美術館 Google Map
住所 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
時間 10:00~17:30 (最終入場時間 17:00)
  • ※資料閲覧室(3階)は、13:00~17:30
休館日 月曜日 
※7月17日は開館
観覧料 一般 1,100円 (880円)
大高生 880円 (710円)
  • ※( )内は20名以上の団体料金
    ※中学生以下と障害者手帳をご提示の方(付き添い1名を含む)は無料。
    ※併せて MOMAS コレクション(1F 展示室)もご覧いただけます。
TEL048-824-0111
URLhttps://pref.spec.ed.jp/momas/

埼玉県立近代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

圧巻の作品群、ぜひこの場で見るべき

2階に上がるといきなりの巨大な器のような作品。たちのぼるコールタールの匂いも含めのっけからやられた。
細い道を辿っていくような展示構成で、先が見えず、作品と対峙するたびに「はぁー」と声にならない声をあげてしまう。作品の大きさだけでなく、圧倒的な凝縮感、密度なのだ。これはその場で感じてみないとわからないと思うし、的確に伝えることができない。
吹き抜けの大作はこちらの会場の条件だから(でのみ)できる展示方法で、ほかで見ることはできないだろう。舟の前に佇むようなマンズーの枢機卿が(意図してかせずか)ちょっと意味深である。
7/23午後に行われたスペシャル・トークは桟敷席ができるほどの大盛況だった。現代美術における物語(性)とはなにか、また本展のキーワードである聖性について、もの派との関係から夏目漱石のいう外発性・内発性、“近代”の定義・諸問題なんかの議論もからんできて一層濃い展開に。作家ご本人からも作品づくりや展示方法の狙うところなども含め語られ、貴重な時間でありました。
ちなみに美術館の建築は黒川紀章で、県営の公園内にあって緑の中には野外彫刻が点在。館内にはデザイナーズ・チェアが置かれ自由に座ってOKとなっている(そのためだいぶ古びてたりするけど、それもまた良し)。地味にけっこう贅沢な場所だと思う。

4.0

とにかく、ビッグです。迫力!

展示室いっぱいにおかれた真っ黒なもの、ちょっと怖いのかなと思ったのですが、暗い照明のなかで不思議な世界に浸れます。
思わず中を覗き込みたくなってしまうような不思議な作品もあり、焼成のVTRもみられるので、どうやってこんなすごいものができあがるのか、とたのしめました。つい、さわりたくなってしまう(実際には触れませんけれど。。。
)作品がたくさんです。

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出展作品・関連画像IMAGES

遠藤利克《泉》/1991 年/95φ×1926cm/東京都現代美術館蔵/撮影:小椋安幸

遠藤利克《Trieb-ナルチスの独房II》/2000年/160×252×190cm/作家蔵
展示風景:秋山画廊/撮影:山本糾

遠藤利克《空洞説(ドラム状の)-2013》の焼成風景/2013年

遠藤利克《空洞説(ドラム状の)-2013》/2013年/450φ×240cm/作家蔵
展示風景:宇都宮美術館 撮影:椎木静寧

遠藤利克《空洞説-木の舟》/2009年/長さ 1100cm/作家蔵
展示風景:青森公立大学 国際芸術センター青森 撮影:山本糾

遠藤利克《寓話V-鉛の柩》/2016 年/350×120×100cm/作家蔵
展示風景:秋山画廊 撮影:椎木静寧

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