この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
勝川春章(かつかわしゅんしょう 1726?~1792)は、人気の歌舞伎役者や力士たちを、似顔絵を用いた写実的な作風で描き、一世を風靡した浮世絵師です。
晩年には、緻密な肉筆美人画を手がけたことでも知られています。春章の門下には春好、春英、春潮ら人気絵師が出て活躍し、勝川派は浮世絵界で大きな勢力を誇りました。あの葛飾北斎も、若いころ春章の門を叩き、勝川春朗という名前で青年時代を過ごしています。
そして春章が発展させた役者似顔絵の手法は、東洲斎写楽や歌川豊国ら、のちの浮世絵師たちにも多大な影響を与えました。つまり春章の存在無くして、北斎や写楽が世にでることはなかったとも言えるのです。
2016年は勝川春章の生誕290年※にあたります。本展は、勝川春章の版画を中心とした名品を展観するとともに、同時代を生きた絵師たちや勝川派の門下、北斎や写楽といった春章が影響を与えた絵師たちの作品を幅広く紹介し、春章の画業と生涯に迫ります。(※生年を享保11年とした場合。)
勝川春章は、40歳前後の明和(1764~72)中頃から、役者絵を精力的に手掛け、似顔だけでなく、役者の人体や衣服のリアリティも追求し、勝川派の作風は役者絵の主流となります。春章はそれに飽きたらず、美人画や武者絵、相撲絵といった多彩なジャンルを手掛けました。中でも、春章がそのジャンルを確立したといっても過言ではない相撲絵や、当時から高い評判を呼んだ肉筆美人画は、50代に入ってからの業績であり、老境に差し掛かっても挑戦をし続けた春章の姿勢を感じ取ることができます。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2016年2月2日(火)~2016年3月27日(日)
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会場 | 太田記念美術館 Google Map |
住所 | 東京都渋谷区神宮前1-10-10 |
時間 | 10:30~17:30 (最終入場時間 17:00) |
休館日 |
月曜日 (3/21は開館)、2/29~3/3(展示替え)、3/22 |
観覧料 | 一般 1000円 大高生 700円 中学生以下無料
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H280203kastsukawashunsho.html |
太田記念美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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