この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
2011年3月11日に起きた東日本大震災は、建築家と建築界に大きな意識の変化をもたらしました。津波の圧倒的な破壊力に、建築物を強化するだけでは解決できない問題を突きつけられると同時に、人と人との繋がり、地域と人の関係といったソフト面からのアプローチがいかに大事かを考えさせられたのです。
さらに未曾有の惨事となった原発事故はエネルギー問題に対しての意識と危機感を急激に高め、環境やエネルギーとの関係に配慮した設計が、今までに増して切実に求められるようになりました。さらにマクロに見ると、少子高齢化に向かい、住宅や公共施設がだぶつくと言われるこれからの日本において、建築家がどのような役割を果たし、どのような未来を描こうとするのか、批判と期待の両方をもって問われるでしょう。
こうした社会の変化に自分なりの考え方や手法で向き合う21組の建築家の取り組みを紹介する本展は、昨年11月より金沢21世紀美術館で開催された「3.11以後の建築」展(2014年11月1日~2015年5月10日) の巡回展となります。
水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、東日本大震災の被災地でもある水戸にローカライズした展示を加えるとともに、金沢での展示から1年を経て進展のあった参加建築家のプロジェクトのその後も盛り込んだ、「3.11以後の建築」展をアップデートしたものとなります。
ゲスト・キュレーターに、
五十嵐太郎(1967年フランス・パリ生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。2009年から東北大学教授。2008年ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館コミッショナー。あいちトリエンナーレ2013の芸術監督、「戦後日本住宅伝説展」監修をつとめる。)
山崎亮(1973年愛知県生まれ。大阪府立大学農学部卒業、大阪府立大学大学院修了、東京大学大学院博士課程修了。2005年にstudio-Lを設立、現在同代表。東北芸術工科大学教授(コミュニティデザイン学科長)、慶應義塾大学特別招聘教授。)
を迎えている。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2015年11月7日(土)~2016年1月31日(日) |
---|---|
会場 | 水戸芸術館 現代美術ギャラリー Google Map |
展示室 | 水戸芸術館 現代美術ギャラリー |
住所 | 茨城県水戸市五軒町1-6-8 |
時間 |
9:30~18:00
|
休館日 |
月曜日 年末年始12月27日(日)~1月4日(月) 1月12日(火) ※2016年1月11日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 800円(団体20名様以上 600円) 中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名 無料。
|
TEL | 029-227-8111 |
URL | http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=437 |
水戸芸術館 現代美術ギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
茨城県で開催中の展覧会