3.0
良い展覧会なのだが
作品リストも図録もなし。
坂倉準三、アントニン レーモンド、丹下健三、磯崎新の4人との関わりから、岡本太郎の建築空間を探る試み。
途中に太郎が写した写真が展示され、太郎の空間意識は、一つの建物より、場全体にあることが示唆される。
どうも、デパートとの関係が深い。
初めて太郎が、空間を飾ったのが、坂倉の依頼で、日本橋高島屋地下通路のモザイク壁画だし、松屋銀座で、ずっと続いている、グッズデザイン運動に、画家として唯一参加したのが太郎だし、丹下の事務所から独立した磯崎が、初めて手がけたのが、西武8階の、「岡本太郎」展だったりと。
要は、4人の建築家の作品に、太郎が何らかの形で関わった。と、焦点があまり明確ではなく、太郎中心なのは、言うまでもなく、大阪万博を待たねばならない。
とはいえ、丹下設計の、丸の内の旧都庁の壁画も太郎は、手がけるが、原寸大の「日の壁」も復元されているが、巨大なことおびただしい!
資料として、図録を作って欲しかった。