この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
ベルナール・ビュフェ美術館のまわりはたくさんの木々であふれています。
これまで、「親子で遊ぶ-『木とのふれあいワールド』展」(2000年)や、「木のものがたり」展(2013年)など、木をテーマにした企画展を開催してきました。木をテーマにしながら見えてきたことは、木と人とのかかわり、そして、森が育むいのちです。
本展では、木の、そして木々と共に生きる「いのち」をみつめ、その「かたち」を表現する、3人の作家の作品をご覧いただきます。それらの作品は、我々自身がどう生きるかについても問いかけてくることでしょう。
1 森のいのちに向き合う3人の作家による展覧会
絵本作家 ・ いせひでこは、「木が好き、根が好き。歩くと木ばかり見ている」 と自身が言うように、その作品の多くに木が登場します。本の職人を描いた代表作『ルリユールおじさん』でも、樹齢400年のアカシアの大木が、その物語を支える背景として重要な役割を果たしています。また、2011年の東日本大震災をきっかけに生まれた『木のあかちゃんズ』では、子どもたちの未来を「木の種-木の赤ちゃん」に託して描き、《未完の物語》では、津波の後の荒野に横たわっていた一本のクロマツのいのちに寄り添うなど、木といのちをみつめた作品を多く発表しています。
そして、絵本作家であり鳥の巣研究家の鈴木まもるが収集した鳥の巣と絵本原画、造形作家・杉山明博によるさまざまな木を素材とした立体作品など、森のいのちに向き合う、3人の作家それぞれの表現をご覧いただきます。
2 実物の鳥の巣を展示
鳥の巣研究家としても知られ、世界各国で鳥の巣を収集し、鳥の巣に関する絵本、著書も数多く発表している絵本作家・鈴木まもるが収集した、実物の鳥の巣を約15点展示します。
鳥の巣は「鳥の家」ではなく、卵を産み、子育てのときにつくる「新しい命を守るかたち」です。「ちいさないのちが育つところ」という意味で、鳥の巣は自身の絵本の仕事と同じだと鈴木は言います。絵本を通して描きたい多様な表現の世界は、鳥の巣の多様な形と共通してる、 と言う作家の絵本原画と鳥の巣をあわせてご覧いただきます。
3 木のぬくもりを感じられる体験型作品を展示
造形作家・杉山明博による、木の立体作品を展示。触れることのできる体験型の作品もあります。
杉山は、木を素材とした作品づくりの中で、常に子どもたちの学び、育ちを考えています。遊びと学びの一体化を重視し、木に触れ、遊び、考えることから、感性、発想力が育まれると、体験型の作品も多く発表しています。木の特性を知り尽くした作家の手によって新たないのちを吹き込まれた木々が、かたちを変えてまた、子どもたちのいのちを育くんでいきます。
4 多彩なイベントを開催
会期中、 講演会や映画上映会、コンサートや作家によるワークショップなど、森のいのちについて考え、感じる多彩なイベントを開催します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2017年4月22日(土)~2017年10月31日(火)
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会場 | ベルナール・ビュフェ美術館 Google Map |
住所 | 静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57 |
時間 |
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休館日 |
水曜日 ※祝日の場合は翌日休 ※ただし2017年5月3日(水・祝)、4日(木・祝)、5日(金・祝)は開館 |
観覧料 | <ベルナール・ビュフェ美術館/ビュフェこども美術館> 大人 1,500円 高・大学生 750円 中学生以下無料 ※企画展によって料金が変わります |
TEL | 055-986-1300 |
URL | https://www.buffet-museum.jp/ |
ベルナール・ビュフェ美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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