この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
巨大生命体の造形を通して、現代の資本主義社会に問いを投げかけてきた椿昇。彼の表現は、常に人間の欲望と矛盾をあぶり出してきました。十和田市現代美術館の外庭に佇む真紅の巨大ロボットアリ《アッタ》(2008)は、日本で唯一の椿の恒久展示作品として、そのインパクトのある姿が、訪れる人々の目を惹きつけ続けています。
椿はこれまで、巨大生命体を通して環境破壊や格差拡大といった社会の諸問題を探究してきました。現代を生きる私たちは、こうした問題を日々のニュースやSNSなどを通して、無数のイメージ(像)と共に見聞きします。しかし、それらについて深く考え、他者と意見を交わす機会は、果たしてどれほどあるのでしょうか。
英語で「ザ・エレファント・イン・ザ・ルーム」という慣用句があります。大きく扱いにくい問題や、タブー視されてきた事実など、誰もが気づいていながら、あえて話題にすることを避けてしまう状況を指します。それは一見、克服すべき課題のようにも見えますが、こうした不合理で曖昧な習慣や規範によって、私たちの社会の秩序が保たれている側面があることもまた事実です。では、この同調圧力が不可避な社会のなかで、自由であること(フリーダム)とはどういうことなのでしょうか。
本展は、制作活動40年を超える椿昇が本展のために新たに制作する地上最大の哺乳類「ゾウ」を中心に、実態を見て見ぬふりをしがちな私たちの日常の行為や思考のあり方を問い直します。
私たちはこの社会でどう生きるのか。本展は椿昇とともに探究する貴重な機会となるでしょう。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2026年6月6日(土)~2026年11月8日(日) |
|---|---|
| 会場 |
十和田市現代美術館
|
| 住所 | 青森県十和田市西二番町10-9(官庁街通り沿い、消防署となり) |
| 時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
| 休館日 | 月曜日(祝日の場合はその翌日)、ただし8月3日、8月10日は開館 |
| 観覧料 | ⼀般 1,800円(常設展含む) 20名以上の団体 1,600円 ⾼校⽣以下 無料 |
| TEL | 0176-20-1127 |
| URL | https://towadaartcenter.com/exhibitions/tsubaki_noboru/ |
十和田市現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
《アッタ》2008年 撮影:小山田邦哉
参考図版《カメレオンイーター》1985年 ©椿昇
参考図版《フレッシュガソリン》1989年 ©椿昇
参考図版《メタポリス》1997年 ©椿昇
参考図版《飛蝗(プロジェクト・インセクト・ワールド)》2001年 ©椿昇
参考図版《マーマリアン》2012年 撮影:顧剣亨
椿昇 ©椿昇
告知ビジュアル デザイン:美山有